スマート駄目リーマンの忘備録

旅行記、キャリア論、世相分析など思ったことを書き連ねます

県立浦和高校に入学する際の注意点

進学校だから何となく、志望

 何となく、進学校だし、偏差値的に大丈夫そうだからという理由で志望していませんか?(偏差値だけで、塾の先生や親から進学するように言われていませんか?)

 

・ちょっと待って!!

 普通の学校と同じように、偏差値だけで判断すると入学したときに後悔しますよ。県立浦和高校はちょっと異常な学校なので、校風が自分に合っているか見極めることが大切です。

 

・数学の進度が早い

 英語、国語、社会で点数を稼ぐタイプの人は入学後シンドイ思いをするでしょう。数学を非常に重視し、高2の夏で、高2までの数学を終了させて、高2の秋からは数学Ⅲが始まります。数学が苦手なタイプの学生が、入学すると早々と数学の授業についていけずに落ちこぼれる可能性があります。

 数学は月一で単元テストが有り、60点未満は再テストです。再テスト受験者は放課後に特定の教室に集合して受験するので、嫌でも目立ってしまいます。(部活などで、あいつ来ねーな? あっ、あいつ数学の再テストか。)

 逆上がりが出来ない小学生と一緒で、浦和高校では数学が出来ないと目立つんですよ。数学が出来ないと勉強全般に対するコンプレックスを抱くことになるでしょう。

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・尋常ではない体育行事(1990年代当時)

新入生歓迎マラソン

 五月の連休明けに、森林公園で10kmコースを全校生徒が疾走します。アップダウンが多いので、体感的には15kmくらいに感じます。しかも真面目な学生が多いので、皆それなりに一生懸命に走ります。ダラダラ走っていたら、最下位集団に転落します。

臨海学校

 体育の授業で一か月ほど泳ぎこみを行います。平泳ぎで、頭を水面から出した状態で「えーんやこーら」と叫びながら泳ぎます。

 臨海学校の直前にタイムトライアルを行い、既定のタイムを突破すると上級者(白帽子)として本番(私の頃は伊豆)で2kmをフルに泳ぎます。それ以下は中級(青帽子)で1.5km、その中級のタイムも突破できないと遠泳は出来ません。

 金槌の場合は、赤帽子になり、かなり目立ちます。せめて中級にならないと遠泳が出来ないコンプレックスを抱くことになるでしょう。(私は小学生のころに水泳を習っていたので、上級)

体力テストの1500m走には厳しい時間制限

 体力テストの1500mには厳しい時間制限が設けられており、クラスの平均タイムが高1では5分40秒、高2以降は5分30秒をクリア出来ないと何回もやり直しさせられます。やり直しで、放課後に校庭のラインを引き直して、走り直すのは忸怩たる気持ちになります。

 ちなみに私は高1で5分41秒、高2で5分26秒、高3で5分29秒というギリギリを狙ってました。私はこの連帯責任というシステムが、どうしても納得できず、頑張る気持ちになれませんでした。

 よって新年度の体力テストの前はいつも憂鬱な気持ちでした。新年度でクラスのメンツを確認するときは、マラソンが遅いデブ(そいつが1500m走のタイムの足を引っ張るから)がクラスにいないかを重点的にチェックしました。

 運動能力に個人差があるのは仕方ないですが、1500m走に不安がある人は入学を再検討するのをお勧めします。その人に罪は無いと思います。連帯責任というシステムが悪いんです。(2022年はどうだか知りません。)

50kmの強歩大会(古河マラソン

 毎年11月に埼玉県の浦和から茨城県古河市までの約50kmを踏破します。強歩という名前ですが、途中のチェックポイント毎に制限時間があるので、七割方走ることになります。県立浦和高校といったら、古河マラソンと言って良いほど、この行事は高校の代名詞になっている程です。完走率は毎年七割ほどです。夏休みが明けたら、体育の授業ではずっと走り込みをします。また、部活毎に土曜日に自主的に30kmほどの走り込みをします。

 部活を引退した高三はマジでしんどいです。高三は正直言って免除してほしいです。

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体育の授業でラグビー

 授業で鼻を骨折する生徒が出るほど、激しいものです。鼻を骨折するという事実から後は察して下さい。

 

習っていないのに個人メドレー

 高2、高3では泳ぎを授業で教えて無いのに、生徒に個人メドレーをさせてタイムを計測します。泳げない人はタコ踊りのようになりながらも、なんとか頑張りますが、小学生の内に四泳法だけはマスターしといた方が無難です。

・男子校

 上記の行事や授業は、男子校でなければ成立しません。男子校なので、女子との華やかなとの思い出は作れません。ナンパがうまい人が文化祭で奇跡的に彼女を作れますが、本当に極、僅かです。

 

・走り込みした記憶しか残ってない

 今振り返っても、走り込みしか記憶にないですね。県立浦和高校は勉強する学校じゃなくて走る学校なんじゃないかって思います。大学受験のために、勉強だけ頑張りたいっていう人はあまりお勧めできません。また、体育が苦手な人、数学が苦手な人も本人の自己肯定感が著しく下がる恐れがあるので、避けた方が良いでしょう。

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・将来埼玉県で働きたい人にはお勧めかも

 埼玉県立学校の教師、埼玉県庁、埼玉県警、埼玉県内の地方自治体にOBを沢山輩出しているので、将来地元の埼玉県で働きたい人にはOBのつながりの恩恵を受けられるので、お勧めです。

 

・東大合格する人

 県立浦和高校は特別な受験指導はしないし、走ってばっかの学校なので、学校に面倒を見てもらって難関大学に行こうと思ってはいけません。

 意外に不都合な真実ですが東大合格する人の多数は、高校受験で開成、灘、学芸大附属、慶応志木、武蔵(20年までは高校募集していた)などに合格しているが、県立浦和高校への熱狂的な愛が高じて、敢えて県立浦和高校に入学した人達です。彼らは入学時の基礎学力がズバ抜けています。さらにそうした人達が塾に通って現役合格を手にするのが実情です。普通の県立高校対策を入念にやっていただけの人は入学後に相当の努力が必要です。

 

・まとめ

 県立浦和高校は特殊な学校なので、上記の事を受け入れた上で入学することをお勧めします。今振り返ると、高校時代の思い出は大変だった思い出が一周して楽しい思い出に変化したものです。

 社会に出て振り返ると、お勉強が出来るだけでなく、体力や精神力の方が寧ろ社会に出てから重要だと思う局面も存在し、大学受験でなく、社会を乗り切る力は確実に付きます。そういう観点で、県立浦和高校を評価してみて下さい。