夜にバンコクを立つ夜行列車に乗り込み、ラオスとの国境の町ノンカーイを目指す。友人宅へ居候していた時は、ソファーに寝ていたせいでどうも腰が重たかった。寝台列車で揺れるとは言え、フラットに背中を伸ばして寝れるのは非常に快適であった。あまりにも快適で、ノンカーイまで熟睡してしまった。
翌朝ノンカーイに到着するとビエンチャン鋭気に乗り継ぐ。このビエンチャン行きの鉄道は2009年に開通したばかりで、3.5kmと短いがメコン川を渡り、タイとラオスの国境をつなぐ鉄道である。
メコン川を渡り、ラオスに差し掛かると、どことなく牧歌的な雰囲気が感じられた。河を渡っただけで、ここまで雰囲気ががらりと変わるのは非常に新鮮であった。タイとラオスの大きな経済格差を反映しているのだろうか?
国境審査も簡素なものだった。ビエンチャンのターナーレーン駅は、市街地に外れにあったので、トゥトゥクで市街地まで行く。市街地は駅の牧歌的な雰囲気とうって変わり、スクーターの嵐、ベトナムのホーチミンを彷彿させる。
安宿を手配し、シャワーを浴びた後にラオス料理のレストランへ。もち米で炊いたご飯を竹筒の中によそって給仕する本格的なスタイル。こだわっているのは理解するが、やはり日本人の自分にとっては普通のもっちりとした白米が一番おいしい。口直しにコーラを飲んでレストランを後にした。
次の日はバスでルアンパバーンまでのバスでの長旅(10時間)を控えているので、早めに宿に帰った。この町はベトナムを一人旅したときに仲良くなった日本人が是非行くと良いと推奨してくれた町だ。不安と胸の高鳴りを抑えながら、眠りについた。