スマート駄目リーマンの忘備録

旅行記、キャリア論、世相分析など思ったことを書き連ねます

高学歴でも楽でスケール小さい仕事でいいんじゃねえの?!!

無言の圧迫感や同調圧力

 一定レベル以上の大学だと新卒で就職するならば、大手という意識が刷り込まれているだろう。よっぽど何かをやりたいという強い意志が無い限り、何となく親や同級生に流されて結局は大手に落ち着く学生が大半だろう。

 親だって、子供を塾に通わせたりとそれなりの投資をしているのだから、子供に給料の高い、名の知れた会社に行ってもらいたい気持ちが本音だろう。口ではあなたの自由に生きなさいと言っていたとしても・・・。

 

スケールの大きい仕事

勝手に抱く理想

 高学歴アルアルで、良い大学を出たんだから少しでもスケールの大きい仕事をしなくちゃという意味のない義務感を背負っている学生が多い。サークル、部活、ゼミ、研究室の先輩から数十億円、数千億円のプロジェクトに携わった話を聞き、自分はスケールの大きい仕事をしたいんだと無理やり自己洗脳していく。

現実

 スケールが大きいというのは、扱う金額が大きく、関わる人が多い。その為、何重にも渡る事前検討が要求される。失敗は許されないために、精神的プレッシャーが重くのしかかる。楽しさや充実感よりも疲労感を多く感じる人の方が多いだろう。自由に自分の色を出せる事はまず無い。

 

グローバルな仕事

勝手に抱く理想

 これもまた高学歴アルアルで、グローバルな仕事が、かっこ良いという謎の風潮。何となく海外出張、海外駐在という響きにあこがれてしまう学生は多い。外国人相手にさっそうと交渉をまとめる俺ってカッケーかもなんていう幻想も抱くだろう。

現実

 グローバルという事は日本が夜中の時に真昼間の国を相手にすることもあるわけだ。という事は深夜だろうと早朝だろうと問い合わせがひっきりなしに来わけだ。OFFという概念が全くなくエンドレスで働かなくてはならない。

 朝、出社すると深夜に海外からの問い合わせのメールで、受信BOXが一杯なんて、もうまっぴらだ。

 

自分にとって東証一部大手に在籍していた時は、人生の暗黒時代だった

 学生時代、私も少しでも大きい会社という視点で、就活をしていた。そして内定を得て入社となったわけだが、全くその会社が楽しいとは思えなかった。会社の色に社員を染めようとする同調圧力サービス残業に不満を持たせない丁稚奉公精神などに辟易した。さらに町がその会社の企業城下町で、休日に近所を歩くとあらゆる場所で、会社の関係者と遭遇。休日なのに見えない会社のバリアに囲われているようで、全く気持ちが落ち着かない。グローバル企業なので、海外から時間構わず四六時中問い合わせが入り、気持ちはゲンナリ

 おまけに勤務地は東北の片田舎で、娯楽も無い。冬は凍てつく寒さ。やたら、他人に干渉してくるおせっかいを通り越してウザイ県民性。昼食はまずい社員食堂。社員食堂でトレーを受け取るために並んでいる長蛇の列を見た時、養鶏場というか家畜場に似た、飼い殺し感を感じた。それには心底うんざりしたものだ。早くここを脱出したい気持ちで一杯だった。新卒で三年以内で辞めると職歴が傷つくので、早く三年経たないか毎日指折り数えていた。

 同期と一緒に参加するイベントも苦痛だった。会社の飲み会も何を話したのか全く覚えて無い。

 

ベトナム駐在

 ひょんなことがきっかけで、ベトナムの工場に三か月駐在し、GAFAの一角をなす会社と折衝するための工場営業担当となった。世間的には海外でGAFAを相手に仕事なんて、どんなにかっこいい事だろうと思われるかもしれない。

 しかしながら、郊外の工場に通う為に市街地のホテルを早朝六時過ぎにバスで出発。眠たくて仕方ないが、道路状況が悪くバスが非常に揺れて全く眠れなかった。工場の食堂はベトナム色で中々口に合わない。しかし、工場の外にお店は無いので、口に合わない昼食を無理やり口に押し込んで、昼の仕事に向かう毎日。

 大気汚染もひどく、まずい空気。早く帰りたい気持ちで一杯であった。お金は多少貯まったが、使う場所は無かった。

 

岡山市の中小企業に転職

 そうした大手の仕事に心底疲れ果てて、岡山市のとある小さな会社に転職したのであった。全国的には無名な会社だったが、居心地は良かった。特にベトナムに駐在後すぐの転職だったので、日本でまったり働けるだけでも大きなありがたみを感じた。

 転職後の日曜日、マウンテンバイクで金甲山へヒルクライムに行った時の解放感を今でも忘れられない。岡山市中区の自宅を出発し、児島湾大橋を渡る。眼下にきらめく児島湾が非常に美しかったのを覚えている。そして、金甲山のヒルクライム。まだ残雪が多かったが、晴天にも恵まれて、心地よい港風を受けながらペダルを漕いだ。

 給料は低かったので、自由に使えるお金は少なく、休日のサイクリングだけが唯一の楽しみだった。

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 その会社では飛び込み営業、現場の設備管理作業、汚水処理などの仕事をした。世間的には不人気な仕事のはずだが、自分はその仕事が苦にならなかったばかりか、楽しささえ感じた。大手に在籍していた頃はそうした仕事は自分には出来ないという、勝手な精神的バリアを張っていたが、実際にこなしてみると自分なりの工夫でいくらでも面白くできることを感じた。

 また、土曜日に勉強会と称される出勤があった。世間的にはブラックな筈だが、それも自分は苦にならなかった。何故、客観的に見たら、ブラックな仕事で、つつましい暮らしをしていたはずなのに、自分は幸福に感じていたのだろうか?

 その会社では私にある程度裁量権を与えてくれて、自由にやらせてくれたり、会社や上司からの同調圧力が無かったからかもしれない。

 私は自由をこよなく愛していることにやっと気が付いたのだ。仕事さえ、さっさと終わらせれば、自由に勉強やネットサーフィン三昧。

 

まとめ

 就活では自己分析が必要と言われているが、新卒でまともに働いた経験が無い状態では、正確な自己分析なんて出来ない。とりあえず実際に働いてみて、自分は何をされたら嫌なのか、何をしていると心地よいのかをしっかりと体感し、それらを言語化出来るまで落とし込んでみることがお勧め。ちなみに私は自由が大好き。