スマート駄目リーマンの忘備録

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優秀な人材が欲しいという矛盾

優秀な人材が欲しい

 経営者や管理職ならば誰しもが抱く感情だと思います。しかしながら、彼らのインタビュー記事を読むと、優秀な人材を全く採用できないとのことだそうです。

本当に優秀な人材がいないのか?

 ちなみに旧帝大早慶の学生数は4万人弱です。学歴=優秀かはさておき、仕事においても優秀なポテンシャルを持つ人材がそれだけの人数で存在しています。優秀な人材は本当にいないのでしょうか?

優秀な人材に巡り合えない理由

 申し訳ないですが、優秀な人材に巡り合えないのは会社サイドに非があるかもしれません。

会社の知名度が無い

 リクルートなどにお金を払って、自社をPRする必要があります。広告費をケチっているのだから、優秀な人材が来ないのは当然です。

待遇が悪い

 旧帝、早慶の新卒学生や大手企業出身の転職希望者は知名度が有って、待遇の良い企業に持って行かれます。

 そうなれば、そうした待遇の良い企業よりも良い待遇を提示しないと見向きもされないのは当然です。

都合が良すぎる

 優秀な人材は、自分の頭で考え、それを発信する力があります。ということは、上の人の意見や指示が間違っていたら、当然それに対して反論することもあります。

 しかしながら、優秀な人材が欲しいという経営者や管理職は、往々にして、自分の意見に反論されることを嫌がり、多少無能でも自分に従順な人材を本音では好みます。

 彼らが欲しいのは自分の意見には反論しないが、画期的なアイデアとその成果を自分に授けてくれる、都合が良い部下なんです。どんなに部下に実力があっても、部下を引き上げるなんて絶対にしません。

 しかし、そんな都合の良い人材は存在するでしょうか?百歩譲って、仮に存在するとしても、知名度も待遇も微妙な会社に入社してくれるでしょうか?

まとめ

 経営者や管理職のインタビュー記事で、優秀な人材が昔と比べて減ったという意見を目にすることも度々あると思います。しかし、それをまともに捉える必要は無いと思います。

 優秀な人材に巡り合えないのは、そもそもその経営者、管理職、並びにその会社に問題があることがほとんどです。

 マッキンゼーなどのように本当に優秀な人材を採用したいと考えているならば、世界中の大学にリクルーターを派遣して、破格の待遇を提示します。さらに実力のある人間には年齢や社歴に関係なく、ドンドン出世させます。

 つまり、優秀な人材を採用できている会社というのは、そうなるための努力を行っているのです。