スマート駄目リーマンの忘備録

旅行記、キャリア論、世相分析など思ったことを書き連ねます

仕事で成果を出しても認められない時

仕事で頑張って成果を出した

 同期の仲間と比べたら遅くまで残業している。自分が設計した機種が無事にリリースされた。

 設計検証会議でも、上長からの鋭い突っ込みを見事に跳ね返した。

→だけど、査定はCか良くてもB

同期の中で頑張っているのに何故評価されないの?

 努力の方向性が間違っていないのに評価されない。これはしばしば散見されますね。

それでは何故評価されないのかパターン別に解説して行きます。

所属している組織が相対的にハイレベル

 日本のメーカを挙げると、同じ会社でも設計開発部という会社の今後の命運を握る中核部門から、~推進室といった何をやっているのかよく分からない間接部門まで、部署は多岐に渡ります。

 当然ですが、設計開発部門、特に会社の主力商品を扱う設計開発部門には同期の中でもトップ層の人材が配置されます。

 基本的に査定は所属部署の中での相対評価で決まるので、母集団のレベルが上だとその中で更に頑張って上位に行く必要があります。仮にあなたが同期の中でトップ層で、花形の設計開発部門に配属されたとしても、その中で下位層であれば、査定は当然低くなります。

上司と自分の専門性がずれている

 これもアルアルなのですが、技術部門のトップがソフトウェア出身でその人が一括で、ソフト、機構設計、電気制御の人材を評価する場合、どうしてもソフトの人材の評価が甘くなりがちです。

 そりゃー自分の出身部門なのですから、部門独自の苦労などを実体験してきた訳です。話も一番通じやすいです。本人は平等に評価しているつもりですが、どうしても出身部門の人材の評価を甘くしがちです。私は機構設計担当でしたが、ソフト出身の上長から度々設計内容のエッセンスをマニュアルというドキュメントに落とし込んで体系化しろと言われてきました。しかしながら、ソフトの社員はマニュアル以前に設計書を書いていなくても全くお咎めなし。

 それでも技術系の中での分野違いなら、まだマシです。悲惨なのは中小企業で、社長が全社員を評価する場合です。例えばその社長が営業出身ならば、技術的な難題を社員が頑張って克服しても、その困難さを理解することはほぼ不可能です。それよりも先月1000万円の商談を成約させた営業マンの方が評価は高くなりがちです。逆に社長が技術畑出身だと、営業なんてただの販売員。売ってきて当たり前という評価になりがちです。

見えない身分制度の存在

 大企業の子会社で、大企業の出向組と子会社採用組みが同じ環境で仕事をしている場合などでは、当然ながら大企業からの出向組が幅を利かせがちになります。

 申し訳ないですが、子会社の社員がどんなに頑張っても焼け石に水です。

yasuyan.net

上司があなたを嫌っている

 やはり評価する人は人間なので、どうしても感情が介入してきます。上司からのイベントの誘いを断ったり、上司とテニスをしたときに自分が上司に勝ってしまったり。

 正直、器の小さい上司はその程度の事でも、部下の事をやっかむんですよ。自分に従順な大人しい部下が欲しいんです。こういう状況では設計レビューでも、部下に対してしょうもない揚げ足取りばかりしますので、部下は疲弊して行くだけです。当然ながら、評価もされません。

まとめ(評価は半分運ゲー

 このように会社での評価というものは、半分は運や人との相性に左右されます。自分の開発した製品が、市場で不具合を起こさずにきちんと機能して、お客様から評価されていれば、評価が低くても気にすることはありません。むしろ社内評価を気にするあまり、製品開発を疎かにする方が危険です。

 4~5年頑張ってみて、自分自身が納得できない場合には最低限の仕事だけして、趣味や副業で生きがいを見出すなり、転職してフレッシュな人間関係で再起を図ることをお勧めします。