スマート駄目リーマンの忘備録

旅行記、キャリア論、世相分析など思ったことを書き連ねます

頑張って課長になっても結局下っ端だよ

とりあえず課長

 課長になれるか否か。これが出世街道の一里塚と考えられていました。実際に意識が高い新入社員ならば、とりあえず40代までに課長になりたいと思っているでしょう。

課長になれば、とりあえず部下にブイブイ言わせられると思っている人も多いことでしょう。

 

課長の実情(一般的な東証一部上場メーカー)

働者から経営者へ立場が変わる

 立場が労働者から、経営層へと変わります。労働組合の組合員から外れて、労組の恩恵を受けられなくなります。また、給与は年俸制になります。よって働いた分だけお金を得られなくなります。終業後に残業しても給与は変わりません。そのため、課長になったら年収が下がっちゃったというのはアルアルです。

 

・実は経営層の立場の中では最底辺

 課長とは労働者の中では頂点でも経営管理層の中では最底辺に位置します。よって社内で行われる定例部課長会議(幹部会議)では、プロジェクターの準備など会議の設営準備に追われます。(新入社員の時に行っていた雑用を経営層の中でやらされます。)

 

・会社の経営が悪化したときに給与が下がりやすい

 組合員の給与にメスを入れることは労組の存在もあり、なかなか出来ませんが、組合員を外れた課長以上は例外です。会社の業績が悪化した際に数%のレベルで年俸が削られます。(経営者の一員である課長のパフォーマンスが悪かったから、会社の経営が悪化したとみなされる)

 

・社内安全パトロールなどの余計な仕事が増える

 人事から社内安全パトロール、朝のあいさつ運動などの雑用を押し付けられます。

 

課長になることを目的にはしない方が良い

 上に書いたように労働者の中でレベルを100まで上げて、課長に上がっても、今度は経営層の中で課長というレベル1からリセットされて出世ゲームを戦わないといけない訳です。そして、部長を目指すためには課長になった優秀な人達の間で、出世ゲームを戦う必要があります。難易度はグッとupします。

 よって、課長になることを目的化すると、頑張って課長になっても失望するでしょう。

 

まとめ

 企業の管理職なんて、企業のオーナーから見たら労働者と同様、使い捨ての駒であることに変わりません。課長と呼ばれると耳障りが良く、自己承認欲求が満たされるかもしれませんが、ぶっちゃけ単なるやりがい搾取です。

 なので、世間体に惑わされず、自分にとって気持ちの良い生き方を追求するのが一番だと思います。競争が好きで、チャレンジングなことを好む人が、困難を承知の上で出世を目指す。もしくは仕事が好きでたまらなくて、結果的に課長になっちゃった。 

こういうパターンじゃないときついと思います。