スマート駄目リーマンの忘備録

旅行記、キャリア論、世相分析など思ったことを書き連ねます

ジェンダーによる役割分担は必要

ジェンダーフリーの流れ

 昨今、男は仕事、女は家事といった性別的役割分担は差別である。こういった流れが社会的に進行している。

 学問の場でも理系(特に工学部)に女性がほとんど進学しないことが、問題視されている。

 

文系に進むか理系に進むかは自分の意志で選択するものである

 女性の多くが理系に進学しない。これは個人の自由意思に基づくものであり、差別ではない。その結果として科学技術分野に進出する女性の数は少ない。もちろん、そうした受け入れ先の施設に女性用トイレや更衣室が整備されていないことで、女性の進出を阻んでいる場合には、そうしたバリアを取り除かなければならない。しかし、そうしたそうした整備が進んでも理系の女性は少ない。

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原因推定の不毛さ

 子供のころから、男の子には乗り物やロボットのおもちゃ、女の子には人形のおもちゃを与える。男の子には青色の用具を女の子にはピンクの用具を与える。

 こうした刷り込みが原因であるとしたり顔に語る教育学者、心理学者がいるが、論点のズレを感じる。 

 

多分うまく機能しない

 全般的な傾向として、男性は機能性を重視し、女性は情緒性を重視するように脳がプログラムされている。身体面でも男性は筋力が強い。女性は筋力が劣るが、それは子供を安全に産めるように皮下脂肪が多くなるように最適化された結果である。

 そもそも、そうした違いがあるものを一緒にしようと考えるのは混乱の元である。実際にジェンダーフリーなのだから男性にも育休を取得したいと言って、それが叶えられている事例は非常に少ない。ホームページで差別のないフェアな環境を訴求しても、現場の実情はそんなもんである。

 女性医師を増やすのも結構だが、急患が来た時に女性医師が子供を迎えに行くからと言って診療せずに帰ってしまったとしたら、患者は納得できるだろうか。自分が病院の理事長で、女医が出産や育休を理由に辞められて、シフトが回らなくなったら病院経営は火の車だろう。

epilogi.dr-10.com

 

元来違うものである

 近代になり、女性の社会進出、第三次産業及び頭脳労働の拡大によって、女性が男性と表面的に同じように働けているように見えてしまっている。しかし、女性には月一で生理があり、その前後は身体的(生理痛、貧血)、精神的(イライラ感)に不安定な状態に陥る。

 しかし、それが生理用品の発展などで見かけ上同じように暮らしているように見えてしまっているだけだ。

 

違うものを一緒にするのではなく、違うことを認め合う

 これまで述べたように男女は元来違うものなのだ。違うことに基づき、男女の役割分担を人類は長い歴史の中で最適化してきたのだ。これは差別でなく選別であり、最適化なのだ。そうした違いを認め合い、男女のチームワークを発揮する。これが理想的だろう。これを差別だと叫ぶ狂ったフェミが事態を複雑化してしまったのだ。

 

極論 女性を戦場に送るのか?!

 ジェンダーによる男女の役割分担を無くすのであれば女性を戦場の最前線に送ることも容認されてしまう。(もちろん出産適齢期以下の若い女性は除く)

 出産適齢期を過ぎた女性はもう子供を産まないのだから、男性と同じように戦場の最前線に行きましょうね。これは極論であるが、社会的にこれが容認されるとは到底思えない。もちろんイスラエルのように女性にも兵役を課している国もある。男女平等を究極的に突き詰めると、ここまで行きつく。

 ジェンダーによる職業差別を訴えることは構わないが、そこまでの覚悟を持って訴えているのか疑問である。また、危険なトンネル工事や橋梁工事にも男性と同じように女性が関わっていくのだろうか?

 逆に楽なオフィスの事務作業に携わっているのは女性が大半である。そこに男性が応募されて採用されるのは無理だろう。

 

誤った平等思想

 以前、一般事務作業の仕事をしている女性で自分の給料が低いことを嘆いている女性がいた。だが、それは女性が原因なのではなく誰でも出来る楽な仕事をしているから給料が低いのであって、差別とは別問題である。このように自身の努力不足を差別の問題とすり替えられてしまう危険性もジェンダー差別の問題提起は孕んでいる。

 逆に炎天下や真冬の寒空の下で交通誘導係をしているオッちゃんの時給が800円でも社会的な同情は買えないだろう。日本での自殺率も、男性が圧倒的に多かった。コロナ禍で、女性の自殺率が増加して、メディアは大騒ぎしたが、男性の自殺率が恒常的に高い問題について、ほとんど問題視されていない。

 

法的根拠のない女性専用車

 痴漢などの犯罪抑止に女性専用車を整備するのは理に適っているが、それを大々的に推進すると女性は受益者であるべきという誤った思想を育む危険もはらんでいる。

(私は日本以外の国で女性専用車を目にしたことは一部の国を除いて無い)

これは法的義務ではなく、鉄道会社や男性の善意に基づいた理解や協力によって成立している。

 

まとめ

 ジェンダーによる役割分担、職業差別を訴える前にそれは強要された事なのか、女性自身が自発的に選択したのか。そこをきちんと精査する必要があるだろう。

 そうした精査を抜きに平等を推進しても現場は混乱をきたすだけである。また、権利拡大には義務や責任も拡大する。そうしたことも受け入れる前提で議論を進めるべきである。