スマート駄目リーマンの忘備録

旅行記、キャリア論、世相分析など思ったことを書き連ねます

ムーンライトながらの思い出(神戸から埼玉への帰省)

2021年3月の運航をもって廃止

 長年東京と岐阜県の大垣を結ぶ普通夜行列車「ムーンライト ながら」が2021年3月の運航を持って廃止になりました。

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快速普通夜行(貧乏旅行者の強い味方)

 全車指定席ですが、普通快速列車なので特急券が無くても、乗車できます。つまり青春18切符でも乗車できるので、東京から格安で西日本や九州まで足を延ばすことが出来る貧乏旅行者の強い味方でした。

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なかなか取れない指定券

 上記の理由から指定券は毎度争奪戦でした。自分は毎日JRサイバーステーションをのぞき込んで、空きが出た時に最寄りの駅のみどりの窓口ダッシュして、指定券を取得しました。

 

帰省時にはお世話になりました

 神戸から埼玉まで新幹線を使って帰省すると往復3万円。青春18切符5日分が約1万2千円なので、計算上半額で往復可能でした。(埼玉から神戸に戻る際は新幹線使うことが多かったですが)

 

乗り鉄の楽しみ

 一昔前の特急車両を使用しているので、乗り鉄の私にとっては新幹線では味わえない楽しみを提供してくれました。写真は踊り子号、新特急谷川などに使用されていた車両で、これに特急券無しで乗れることは大きな喜びでした。

 

格安高速バス&LCCの台頭

 近年は格安高速バスの台頭で、大阪と東京の間を3千円で行くことも可能になり、金銭的なメリットだけではムーンライトながらを選択する理由が薄れてきました。(私のような乗り鉄は例外)

またLCCでも東京と大阪の間を一万円を切るチケットが売り出されるようになり、安さと速さを伴う移動サービスが続々と出現しました。

 

利用時の思い出

 帰省の数週間前からJRサイバーステーションをチェックし、空席が確認され次第すぐにみどりの窓口で発券しました。その後梅田や三宮の金券ショップで青春18切符の三日分を入手します。

 19時くらいに神戸から新快速で米原を目指します。京都を過ぎると車内は空いてくるので、対面ボックスシートで足を伸ばして本を読みふけります。米原で大垣行に乗り換えて30分ほどで大垣に到着。列車はJR東海管内へ。大垣駅には21時過ぎくらいに到着です。駅前にはこれといったお店が無く、駅構内でぶらぶらするしかありません。駅構内のお店も順次閉店するので、コンビニで車内で食べるおにぎりや缶コーヒーを購入して、ムーンライトながらの発車を待ちます。

 22時40分くらいに大垣駅を発車し、東海道の主要駅に停車し、翌朝の早朝の五時過ぎに東京駅に到着します。車中でいびきのうるさいおじさんがいると最悪で、車中全く眠れずに頭がぼんやりした状態で東京駅に到着することもあります。降車際にいびきがうるさいのおっさんの席を蹴る乗客もおり、殺伐とした雰囲気も印象に残りました。

 早朝の東京駅では京浜東北線の始発は動いているので、それに乗って大宮駅を目指します。大宮駅前の吉野家で朝食を食べて家路につきます。

 早朝に家に到着し、シャワーを浴びるのが何とも心地良いものでした。新幹線では味わえない達成感や充実感を与えてくれたのもこの列車の特徴でした。

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乗客

 乗客の95%以上が男性です。大学生、二十代の会社員、フリーターが三割、三十代から四十代の独身男性三割、五十代以降のおじさん三割、単身赴任のサラリーマン、女性が残り一割といった印象です。(独断と偏見)

 乗客に女性がそもそも皆無であるのと同時に、男性の乗客にも女性の影が薄い印象を抱きます。鉄道オタクの学生と工場派遣のおっさんが乗る列車というのが、ぴったりの印象です。

(なんとなくどんよりとしたオタク臭、底辺臭が漂うのがこの列車の特徴です。走るスラム街といった形容もされます。若い女性が一人で乗るのはお勧めできないです。スリや置き引きも多いので、旅慣れていない人は注意が必要な列車でした。)

 車両が一昔前の特急で使用されていたもので非常に珍しく、列車がホームに入線する際は乗り鉄撮り鉄の一群がホームに列挙し、写真を撮りまくります。その異様な光景も一般人からしたら衝撃でしょう。

 

アンサイクロペディアムーンライトながら

https://ja.uncyclopedia.info/wiki/%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%88%E3%81%AA%E3%81%8C%E3%82%89

 

まとめ

 2021年で運行廃止というのはなんとも寂しい限りです。貧乏旅行者が青春18切符で西日本を旅するには非常に便利な列車であったことは間違いありません。

 また私のような乗り鉄&人間観察愛好者にとって、非常に面白い空間であったこともあり、強い惜別の念を抱きます。

 速さと安さを両立した利便性が他の交通手段で達成されることは、客観的には望ましいですが、そうした時代だからこそ、このようなDEEPな空間を提供してくれる乗り物が少しはあっても良いのではと感じます。