スマート駄目リーマンの忘備録

旅行記、キャリア論、世相分析など思ったことを書き連ねます

大手に転職する際の注意点

新卒で入社が叶わなかった憧れの大手

 就職氷河期リーマンショックなどの不遇で就活が厳しく、残念ながら大手企業に内定できなかった人も多いでしょう。中小企業でスキルを蓄積し、臥薪嘗胆の末に憧れの大手企業への中途採用試験で、晴れて合格。

 

でもちょっと待って!浮かれるのは早い

 確かに世間のあこがれの大企業に転職するのは客観的に見たら成功でしょう。親だって、誇らしいでしょう。でも少し待ってください。実際に働くのは貴方です。自分がそこで働くことを具体的にイメージできていますか?

 

入社する会社での立ち位置が重要

 世間でも有名なあの大企業が敢えて中途採用をするのは何故でしょうか?新卒採用でも学生を選びたい放題で人手不足になんてならないはずです。それにも関わらず、貴方を敢えて採用したのは何故でしょうか?

 ひょっとすると、新卒採用で入社した人が激務の為にドンドン退職して行く不人気な部署に配属されるかもしれませんよ。表面的な給与や福利厚生に目を奪われず、自分がその組織でどういうポジションになるのかしっかり考えた方が良いですよ。

 

私の経験

 私は某大手に晴れて、中途採用となりました。年収も前職と比較して、1.5倍。福利厚生も申し分ない。しかし、しかし、私が配属となった部署は激務で責任の重い、あまり人気とは言えない部署だったのです。(他部署から責任を押し付けられるスケープゴート部署に成り下がっていた)

 他部署から納期で詰められ、上司からは図面の内容で詰められ、精神的に肉体的にも疲労困憊になりました。確かに給与は増えましたが、そうしたマイナス面を勘案するとあまり得した気持ちにはなれませんでした。

 

高い給与には訳がある

 特に大手の高収益企業は、社員を如何に有効に利用するかが成否を決めます。そのため、高い給与を支払うからにはそれに見合うハードワークが要求されます。社員に楽させておいて高給を支払う間抜けな大手企業なんてありません。

 

楽でおいしい職場は新卒社員が辞めない

 つまり、大手が中途採用するにはそれなりの理由があるんです。楽でおいしい職場は新卒社員が絶対に辞めないですから。激務で社員の定着が悪い部署に中途採用があてがわれるのが落ちです。

 

見えない社内差別

 設計検討会などで、課長が、中途社員にばかり駄目出しして、新卒の生え抜きには激甘なんてことは日常茶飯事です。就業中に居眠りしている新卒生え抜き社員の不手際のリカバリーを押し付けられたりもします。

 中途社員にどんなに実力があっても、新卒の生え抜き社員がエコひいきされるのが現実です。仕事で必要な備品が有っても、中途社員には中々予算が下りないこともザラです。

 

まとめ

 新卒を選びたい放題の大手が、敢えて中途採用するには理由があります。そこで新卒の生え抜きと同等の評価を得るためには彼らの1.5倍以上頑張る必要があります。大手の中途採用が決まったと浮かれずに、現実をきちんと見据え、覚悟を持って入社するのが賢明です。