スマート駄目リーマンの忘備録

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ベンチャー企業へ就職する際の注意点

 

 

心を新たにベンチャー企業へ挑戦

 特に日系の大手企業の硬直的な制度や面倒な人間関係に嫌気がさして、ベンチャー企業に入社する人も多いことだろう。

 ベンチャー企業は、まだ設立間もないので、人間関係もフレッシュで、評価システムも公平だろうという期待を抱くであろう。

 サイバーエージェントのようにベンチャー企業から大手に躍進する姿に心を躍らせて、自分も会社と一緒に成長したいという希望もあるだろう。

ベンチャー企業の実態

 しかしながら、ベンチャー企業の10年後生存率は1割ほどであり、会社と一緒に自分が成長できるどころか、そもそも、その会社が5年後に存続しているどうかも怪しいのが実態である。成長はおろか、現状維持に腐心することの方が多い。

実はズブズブな人間関係

 ベンチャー企業の設立背景を調べると、学生時代に同じ研究室の仲間や学生団体の仲間と意気投合して設立。前職のキープレーヤーたちがスピンオフして設立。前職の業界内のつながりで、気に入った仲間を引き抜いて設立。大体が、こんな感じである。

 大抵のベンチャー企業は、設立時に主要な役職の人間関係が既に出来上がっている状態である事が多い。 

 つまり、中途でその会社に入社しても、中核人事の人間関係は既に出来上がっており、そこで出世するのは、中途採用では実力があっても意外と難しいかもしれない。

 社長も人間である以上、採用時には完全実力主義と謳っていても、共同で会社を立ち上げた古参メンバーをどうしても贔屓してしまいがちになる。むしろ評価の不透明性は大企業より大きいかもしれない。特に社長秘書などは、業務能力など度外視で、男性社長が気に入った女の子を採用するなんて、ザラである。

 また、社長の側近のナンバー2は社長の機嫌を損ねないように常にヨイショしなければならず、気苦労が絶えない。テレビドラマのように膝を突き合わせて、熱く意見を交わすことなど不可能に近い。ナンバー2は社長のイエスマンにひたすら徹するのだ。

福利厚生は絵に描いた餅

 ベンチャー企業にありがちで、今は未整備だけど、二~三年後には~の福利厚生を整備する予定だと面接時に聞かされるが、現在整備されていない福利厚生はこれからも整備されない可能性が非常に強い。

 特にベンチャーはスケールアップが第一優先なので、内部留保を既存社員に還元せずに新たな社員の採用や新たな事業所の設立に回しがちである。

 

会社のキーマンに気に入られるかどうか

 つまるところ、創業時に会社のキーマンに気にいられて、中核メンバーになり、おいしいポジションをGetできるかが、ベンチャーで成功できるかどうかの運命を決めると言っても過言ではない。上記の様にむしろ大手よりも実力主義ではない部分も多い。

 

まとめ

 SNSなどでは、スタートアップに入社して、会社と一緒に成長などと言ったきらびやかな言葉が並ぶが、実情は以上で述べた通りである。

 完全実力主義のフラットな環境を真に望むのであれば、小規模でも良いので自分でビジネスを立ち上げる事が近道である。

 現在は個人投資家として株の売買をしたり、ウーバーイーツをしたり、アニメのグッズを高値で転売するなどして儲けている人は数多くいる。