スマート駄目リーマンの忘備録

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テレワーク廃止の流れか?!

自動車大手のホンダが連休明けから強制出社

 コロナ禍で、二年前から全社的にテレワークを行ってきたホンダが今年の連休明けから強制出社に方向転換するようです。

news.yahoo.co.jp

問題点

 在宅勤務に適している仕事と適していない仕事を分類して、在宅勤務の方が効率的な仕事は在宅勤務を継続、そうでないものは出社というように仕事の特性を加味すべきだと思います。

 何となく、皆が会社に集うと士気が上がるというような見せかけの精神論ではなく、実利面での検討が必要ですね。

「とりあえず出社」=「とりあえず会議」的なノリが怖い

 私はホンダの強制出社のニュースを見て、日本企業にありがちな、とりあえず会議で決めようぜ的なノリを感じざるを得ませんでした。

 会議の目的が曖昧でも、とりあえず会議をやると仕事を頑張った気になるあの不思議な感覚。

 百歩譲って、会議の目的が明確でも、会議は仕事の方向性を決める手段にしかすぎません。

 会議を開催しただけでは、仕事は何も前進していません。会議で決まったことを実行していくことからが本来の仕事なのです。

 上記の強制出社も社員の評価基準があいまいなまま、とりあえず出社させてみようという思考停止的なノリを感じるんですよね。

 というか、コロナが拡大した二年前からテレワークを全社的に導入していて、その環境下で仕事の進捗管理や成果物の質を担保するノウハウは蓄積できなかったのでしょうか?

 通常ならば、この二年間で、テレワークの問題点を把握して、それを改善するための施策が形成されても良いと思うのですが・・・。

テレワーク環境下で高い成果を出せる人材離れ

 IT、データサイエンス系でテレワーク環境下で高い成果を出していた優秀な人材は、強制出社に愛想をつかして、別の会社に転職する恐れもあります。

 すぐに転職しなくても、人員削減のタイミングでフルパッケージを貰って、真っ先に辞めるでしょうね。 

 上記の仕事はテレワークとの相性が良いです。むしろテレワークによって業務効率が向上します。そうした人達からもテレワークの環境を取り上げるのはマイナスでしかないです。

 特にIT人材は全般的に不足しているので、魅力的な環境を提示して、優秀な人材を奪い合っているのが現状です。

 ホンダは大手ですが、大手なのだから、簡単に人材流出はしないだろうという強気な姿勢が垣間見れるのは私だけでしょうか?

会社の業績が良くないのは、テレワークが原因ではない

 もし、会社の業績が上向かないから、テレワーク廃止というのは短絡的に思えます。本当にテレワークが原因なのでしょうか?

 個人的見解ですが、テレワークで質の低い仕事しか出来ない人は出社しても、仕事の質は上がりません。

 テレワークによって、成果物での評価が進み、何となく会社にいるだけで存在意義が無い人が可視化されたのではないでしょうか。

 よって、まずはテレワークを廃止する前にそうしたローパフォーマーをリストラするのが先決です。

まとめ

 会社に皆が集まれば、ワイガヤの闊達な議論が湧き起こり、会社のイノベーションも促進されるというのは非常に短絡的です。

 それならば、二年前のコロナ禍の前には活発にアイデア交換が起きたのでしょうか?こうしたことはテレワークというよりも会社の昔から存在する風通しの悪さだったりしないでしょうか?

 テレワークの廃止をする前に、一度立ち止まって、テレワークに向いている仕事を精査したり、会社に集う目的を考える必要があるのではないでしょうか?

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