スマート駄目リーマンの忘備録

旅行記、キャリア論、世相分析など思ったことを書き連ねます

転職を決断する時(1社目)

 

 

転職したいと思う時

 転職も随分と一般的になり、今の会社が辛くて転職したいと思う人も多いでしょう。しかしながら、何となく上司が嫌いだから、何となくやりがいを感じないからという、ボヤけた動機をきちんと言語化することをお勧めします。私が過去に転職を決断した背景を記載するので、参考にしてみてください。

 

1社目(東証一部大手グローバルメーカー)

 世間一般的に考えたら、何でそんな大きな会社を辞めたのか疑問に思う事でしょう。しかし、大手だからこその問題点も沢山あるんです。

大手という傲慢さ

 会社のメイン工場が、某地域の雇用の受け皿となっていました。そのため、工場の建て替え工事の地鎮祭には県知事、施工会社の社長が出席する程の経済的インパクトを有していました。この会社の事業所が県から撤退すると県の財政が本当にひっ迫するので、県知事もマジで必死な訳です。

 しかしながら、得てしてそれが、会社の傲慢に繋がり、従業員を激しく拘束したり、ぼろ雑巾のように粗末に使い倒す風潮が認められました。具体的な言葉で表現すると、「お前が辞めたって、代わりはいくらでもいるんだぜ」と言う高圧的な空気が会社を支配していました。

企業城下町という閉鎖性

 会社の工場が位置する市は典型的な企業城下町で、その市は会社の従業員、取引先、協力会社などに占有されていました。そのため、休日に街を歩くと必ず、同じ会社の社員に遭遇し、休んだ心地が全くしませんでした。

 それに嫌気がさして、隣県のスキー場までスキーをしに行きました。しかし、何とロープウェーの屋上の山小屋で会社の先輩と遭遇。会社の見えないバリアから抜け出せない閉塞感が私を襲いました。

 

明らかなパワハラ行為

 ミスをした部下に電話を投げつける、人格を否定する、死ねなどの暴言を吐くなどの明らかなパワハラ行為が存在していました。

 さらに一部にはプロレス技をかけたり、正拳突きをするなど過激な暴行を加える管理職がいましたが、日本企業特有の見て見ぬふりで、全く是正されませんでした。

 そうした強権的な悪い上司が予算を使い込み、派手な海外出張を何度も繰り返すせいで、若手社員の残業代にまでしわ寄せがきていました。

(ぶっちゃけ、暴行や横領で逮捕されてもおかしくないです。)

深夜までのサービス残業

 一部署の社員では、到底こなしきれない膨大な仕事が降りかかり、定時内には絶対に仕事が終わりません。そうした膨大な仕事が、20~30代の若手社員のみに押し付けられます。しかも残業は夜22時を超過した分しかカウント出来ない謎ルールにより、深夜まで毎日拘束された挙句、お金は全く増えませんでした。正に貧乏暇なしの生活を地で行っていました。

働かないオジサンが多数生息

 若手が貧乏暇なしで苦しんでいる半面で、中高年の働かないオジサンが多数生息しており、日がな一日会社の電話で、取引先と雑談に興じたり、事務所からフラッといなくなったと思ったら、喫煙室でダラダラと煙草を吸っているオジサンも多くいました。

 つまり、貧乏暇なしの若手が、そうした働かないオジサンを支えているのでした。

会社のイベントに強制参加

 若手は、会社から無限に時間を拘束されているにも関わらず、休日の社内イベントに強制参加させられます。社内運動会の為に、平日の夜に派遣社員を巻き込んで、そのための準備や練習をさせるという法律的にアウトな事を平気でやらせていました。

 また、リーマンショックで会社の財政が厳しいにも関わらず、温泉旅館を貸切る社員旅行を強行。若手はバスで、管理職に酒のお酌をしたり、笑いを取らされたりと、参加するだけで心底苦痛でした。あのくだらない社員旅行の後に派遣切りを断行した次第ですが、社員旅行を諦めれば、派遣社員の雇用も維持できた筈です。とにかく無念で一杯でした。雇止めにあった派遣社員から、かなりの恨みを買った筈です。リーマンショック後には会社への無言電話の嫌がらせが後を絶ちませんでした。 

労働組合が存在しない

 労働組合は存在しませんでした。代わりに労働委員会なるものが存在していましたが、組合の様に会社からの賃下げ案を突っぱねたりすることは出来ません。何でも会社の言いなりで、存在価値は無きに等しいものでした。特にリーマンショック後の会社からの賃下げ案を言われた通り飲んで、社員から反発を買っていました。賃下げは基本的に社員の同意が無いと出来ないはずですが・・・。

寮は二人部屋

 会社の寮は八畳一間の二人部屋で、プライバシーは全くありませんでした。仕事で疲れて眠たいのに、部屋の相方が深夜までウイニングイレブンで遊んでいた時は、口論に発展しました。朝は相方の着メロアラームがうるさくて、朝から私は機嫌が優れません。朝からアブリル・ラビーンのハードコアな曲は、本当に勘弁してほしかったです。

 相方の部署はあまり忙しく無さそうで、私が深夜に寮の部屋に帰宅したときには既に相方は就寝していたことが多かったです。相方の気持ちよさそうな寝顔を見た時は、思わず殴りたくなったことがありました。(幸福そうな人の顔を殴りたくなるとか、もはや精神的に末期ですね。)

 一時期、寮生が人事に対して、待遇改善を申し入れたこともあったのですが、「寮で会社や仕事を選ぶんじゃねー」と逆切れされる始末でした。

39度の熱があるのに早退させてくれない

 会社の若手の負担が大きすぎて、体調不良なのに急ぎの仕事があるという理由で早退させてくれませんでした。人間は極限状態まで追い込まれると、弱っている人を思いやることが出来なくなります。

部下を教育しない

 基本的に部下にきちんと教育しないで、見て覚えろというスタンスです。職人の世界では通用するかもしれませんが、オフィス作業では超絶なまでに非効率でした。資料がどこにあるかなどは、教えてくれないと分かりません。

 長時間残業とパワハラで、人格が歪んでしまった先輩も多く、新人が教えて貰えずに右往左往するのを見て、優越感に浸っている人もいました。

(人として終わってますね。)

まとめ

 とにかく、「拘束時間はきつい」、「金払いは悪い」、「人間関係は悪い」、「教育しない」というブラック企業の要素てんこ盛りでした。私は過去に4~5回ほど転職したのですが、一社目に対する恨みが強すぎて、これだけで1記事が一杯になってしまいました。二社目以降は次の記事で書こうと思います。

 とりあえず、東証一部の大手などの上っ面なもので会社を判断すると必ず後悔します。

そして、震災で心の糸がぷつんと切れた

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県立浦和高校に入学する際の注意点

進学校だから何となく、志望

 何となく、進学校だし、偏差値的に大丈夫そうだからという理由で志望していませんか?(偏差値だけで、塾の先生や親から進学するように言われていませんか?)

 

・ちょっと待って!!

 普通の学校と同じように、偏差値だけで判断すると入学したときに後悔しますよ。県立浦和高校はちょっと異常な学校なので、校風が自分に合っているか見極めることが大切です。

 

・数学の進度が早い

 英語、国語、社会で点数を稼ぐタイプの人は入学後シンドイ思いをするでしょう。数学を非常に重視し、高2の夏で、高2までの数学を終了させて、高2の秋からは数学Ⅲが始まります。数学が苦手なタイプの学生が、入学すると早々と数学の授業についていけずに落ちこぼれる可能性があります。

 数学は月一で単元テストが有り、60点未満は再テストです。再テスト受験者は放課後に特定の教室に集合して受験するので、嫌でも目立ってしまいます。(部活などで、あいつ来ねーな? あっ、あいつ数学の再テストか。)

 逆上がりが出来ない小学生と一緒で、浦和高校では数学が出来ないと目立つんですよ。数学が出来ないと勉強全般に対するコンプレックスを抱くことになるでしょう。

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・尋常ではない体育行事(1990年代当時)

新入生歓迎マラソン

 五月の連休明けに、森林公園で10kmコースを全校生徒が疾走します。アップダウンが多いので、体感的には15kmくらいに感じます。しかも真面目な学生が多いので、皆それなりに一生懸命に走ります。ダラダラ走っていたら、最下位集団に転落します。

臨海学校

 体育の授業で一か月ほど泳ぎこみを行います。平泳ぎで、頭を水面から出した状態で「えーんやこーら」と叫びながら泳ぎます。

 臨海学校の直前にタイムトライアルを行い、既定のタイムを突破すると上級者(白帽子)として本番(私の頃は伊豆)で2kmをフルに泳ぎます。それ以下は中級(青帽子)で1.5km、その中級のタイムも突破できないと遠泳は出来ません。

 金槌の場合は、赤帽子になり、かなり目立ちます。せめて中級にならないと遠泳が出来ないコンプレックスを抱くことになるでしょう。(私は小学生のころに水泳を習っていたので、上級)

体力テストの1500m走には厳しい時間制限

 体力テストの1500mには厳しい時間制限が設けられており、クラスの平均タイムが高1では5分40秒、高2以降は5分30秒をクリア出来ないと何回もやり直しさせられます。やり直しで、放課後に校庭のラインを引き直して、走り直すのは忸怩たる気持ちになります。

 ちなみに私は高1で5分41秒、高2で5分26秒、高3で5分29秒というギリギリを狙ってました。私はこの連帯責任というシステムが、どうしても納得できず、頑張る気持ちになれませんでした。

 よって新年度の体力テストの前はいつも憂鬱な気持ちでした。新年度でクラスのメンツを確認するときは、マラソンが遅いデブ(そいつが1500m走のタイムの足を引っ張るから)がクラスにいないかを重点的にチェックしました。

 運動能力に個人差があるのは仕方ないですが、1500m走に不安がある人は入学を再検討するのをお勧めします。その人に罪は無いと思います。連帯責任というシステムが悪いんです。(2022年はどうだか知りません。)

50kmの強歩大会(古河マラソン

 毎年11月に埼玉県の浦和から茨城県古河市までの約50kmを踏破します。強歩という名前ですが、途中のチェックポイント毎に制限時間があるので、七割方走ることになります。県立浦和高校といったら、古河マラソンと言って良いほど、この行事は高校の代名詞になっている程です。完走率は毎年七割ほどです。夏休みが明けたら、体育の授業ではずっと走り込みをします。また、部活毎に土曜日に自主的に30kmほどの走り込みをします。

 部活を引退した高三はマジでしんどいです。高三は正直言って免除してほしいです。

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体育の授業でラグビー

 授業で鼻を骨折する生徒が出るほど、激しいものです。鼻を骨折するという事実から後は察して下さい。

 

習っていないのに個人メドレー

 高2、高3では泳ぎを授業で教えて無いのに、生徒に個人メドレーをさせてタイムを計測します。泳げない人はタコ踊りのようになりながらも、なんとか頑張りますが、小学生の内に四泳法だけはマスターしといた方が無難です。

・男子校

 上記の行事や授業は、男子校でなければ成立しません。男子校なので、女子との華やかなとの思い出は作れません。ナンパがうまい人が文化祭で奇跡的に彼女を作れますが、本当に極、僅かです。

 

・走り込みした記憶しか残ってない

 今振り返っても、走り込みしか記憶にないですね。県立浦和高校は勉強する学校じゃなくて走る学校なんじゃないかって思います。大学受験のために、勉強だけ頑張りたいっていう人はあまりお勧めできません。また、体育が苦手な人、数学が苦手な人も本人の自己肯定感が著しく下がる恐れがあるので、避けた方が良いでしょう。

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・将来埼玉県で働きたい人にはお勧めかも

 埼玉県立学校の教師、埼玉県庁、埼玉県警、埼玉県内の地方自治体にOBを沢山輩出しているので、将来地元の埼玉県で働きたい人にはOBのつながりの恩恵を受けられるので、お勧めです。

 

・東大合格する人

 県立浦和高校は特別な受験指導はしないし、走ってばっかの学校なので、学校に面倒を見てもらって難関大学に行こうと思ってはいけません。

 意外に不都合な真実ですが東大合格する人の多数は、高校受験で開成、灘、学芸大附属、慶応志木、武蔵(20年までは高校募集していた)などに合格しているが、県立浦和高校への熱狂的な愛が高じて、敢えて県立浦和高校に入学した人達です。彼らは入学時の基礎学力がズバ抜けています。さらにそうした人達が塾に通って現役合格を手にするのが実情です。普通の県立高校対策を入念にやっていただけの人は入学後に相当の努力が必要です。

 

・まとめ

 県立浦和高校は特殊な学校なので、上記の事を受け入れた上で入学することをお勧めします。今振り返ると、高校時代の思い出は大変だった思い出が一周して楽しい思い出に変化したものです。

 社会に出て振り返ると、お勉強が出来るだけでなく、体力や精神力の方が寧ろ社会に出てから重要だと思う局面も存在し、大学受験でなく、社会を乗り切る力は確実に付きます。そういう観点で、県立浦和高校を評価してみて下さい。

 

 

 

 

 

男女平等と不平等の狭間で

 

 

・男女平等度

 近年、職業上での男女平等が推進され、女性の管理職登用も盛んになっています。メディアでは日本の男女平等度の低さが取り上げられています。

www.yomiuri.co.jp

・不平等を検証する

 私の今までの人生で、女性が女性という理由で、法制度や教育制度で何かのハンディキャップを背負っているとは思えなかったのです。

教育

 女性だからという理由で、特定の科目が履修出来ない訳では無いです。それなのに、理工学部に進学する女性は少ないです。

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選挙

 女性だから、立候補できない訳ではありません。

管理職登用

 これについては、男女雇用機会均等法以降(1985年)以降に女性が企業活動に本格的に参画したので、女性が総合職として企業に就職して、幹部になっていくにはまだ時間が必要でしょう。

 男女雇用機会均等法以前には総合職採用に明らかな差別があり、これについては不平等であると感じます。

 

・親が娘をセーブしている?!

 女性本人だけでなく、その女性の親が、女の子なんだからという謎の理由で、娘の進路をセーブさせてしまっている可能性が大いに考えられます。

 特に50代以降では、女の子なんだから理工学部なんかに進学しないで、適当に文系学部に進学して、良い旦那を捕まえなさいという安易な考えを持っている親がまだまだ多いのではないでしょうか?

・女性自身が自分達をセーブしているのでは?!

 正直言って、数学、物理というコテコテの理系科目を習得するのは非常にハードです。国立大学の二次試験の入試科目も理系は英語+数学(ⅠA,ⅡB.ⅢC)+理科二科目なのに対し、文系は英語+社会一科目が多いです。

 そうした中で、女性自身が女子だから文系でいいかなという安易な選択をしてしまっていないでしょうか?

 企業における女性の管理職登用については、そもそも女性自身が責任の重い管理職になりたいと願っているのか疑問に感じます。

 

・女性自身が女性であることに不幸を感じているのか?

 国際調査などで、日本は男女の平等度が低いと言われてますが、日本の女性自身が特に不幸を感じてなければ、それで良いのではないでしょうか?正直余計なお世話ですよ。

 確かに、管理職登用や教育分野で男女の不平等はあるのかもしれませんが、女性自身も管理職になったり、理系の勉強をするのは大変だし、そういうことは男性に任せちゃえばいいやと割り切っている側面があるのではないでしょうか?

 

・やる気の無い人に席を空ける必要は無い

 前述のように女性自身が今の状態で不幸に感じていないのであれば、無理して女性に席を空けなくても良いのではないでしょうか?

 特に企業における女性の管理職登用では、現場の実情が分からない人事が勝手に女性の管理職登用人数の努力義務を提示して、人数合わせで女性を管理職登用している会社も多いようです。

 

・プラント装置会社での悲劇 

 女性登用の世間的な流れを受けて、私が以前所属していたプラント装置会社でも女性を積極的に採用する流れが起きました。設計計画、受注、購買などに女性社員を配置しましたが、会社にとって不幸でしかありませんでした。(ちなみに私は設計部門に在籍していました。)

責任を取らない

 書類の数値に不備があり、こちらが問い合わせても、「それは知りません。上の人に聞いてください。」という事が多かったです。

 自分の判子を押印して、書類を流しているので説明責任はあるはずですが・・・。

  私に聞いても困るという開き直りの姿勢が見えて、こちらは呆れてしまいました。

 同じ部署の男性の上司は女性社員を甘やかすせいで、いつまでたっても進歩がありませんでした。

製品についての興味が無い

 社内の技術勉強会に、女性社員は全く参加しませんでした。購買の女性社員は基本的なネジや板材の知識が無く、毎回、設計の私に丸投げでした。それを見かねた私は、基本的な技術本をその女性社員に貸しましたが、1ページも開きませんでした。

育休フェードアウト

 ある女性社員は、産休に入った後に保育園が見つからないと何度もごねて、育休期間(二年間)ギリギリまで粘った挙句に退職という、とんでも無いことをして辞めていきました。

 同じ部署の男性社員は彼女の穴を埋めるべく、ずっと深夜まで残業していました。(育休中も彼女の籍はあるので、部署の人数を増やすことは出来ませんでした。)

 それまでにも、育休中に子供を会社(就業時間中)に連れてくるなど非常識な行動が、目立っていました。

 

まとめ

 国際調査で、日本が男女の平等度が低くても、日本人がそれについて不満が無いのであれば、現状維持で良いのではないでしょうか?

 無理に国際基準に合わせようとして、やる気の無い女性を無理に登用するのは、女性にとっても周囲の男性にとっても不幸でしかありません。

 表面的なデータではなく、現場に即して、適切な施策を行政が施行してほしいと切に思います。

 

 

 

 

浦和高校で数学の授業を乗り切る裏技

注意)二十年前の高校時代に記憶を頼りに独断と偏見も交えて書いていますので、悪しからず。

二倍速の進度

(高1で数学1A、2Bまでほぼ終了)

 晴れて県立浦和高校に入学できた皆さん、初めまして。私は県立浦和高校のOBです。受験勉強から解放されて一息つきたいのに、春休みに早速数学の宿題が出されて辟易していることでしょう。(数学Aの集合や因数分解

 ここでへこたれていたら、入学式明けの数学の授業に付いて行くことは非常に大変です。予習を前提で、二倍速で授業は進みますからね。(高2までの内容を高1で終わらす)

 

月一の単元テスト

 月一で数学の単元テストが行われて、そこで60点未満だと再試験になります。そして、試験で間違えた問題は各自で解き直して誤答訂正ノートを提出しなくてはいけません。当然ですが、テストで90点を取れれば、誤答訂正ノートをほとんど作成しなくて済みます。

 

再試験ループ

 月一の単元テストで、一回再試験に陥るとその対応をしている間に次の新しい単元のテストが襲ってきて、そのテストの対応が疎かになって、再試験の無限ループに陥りかねません。よって、何としてでも再試験は回避しなくてはなりません。

 

きつい体育の授業

 入学早々、五月のマラソン大会に向けた走り込みをします。(50分で8km弱)そしてマラソン大会を終えたら、高1は夏の臨海学校に向けた泳ぎ込みをします。

 さらに運動部だとそれにプラスして、運動部の練習が有る訳です。数学の授業は当然眠たくなります。しかし、一度睡魔に負けてしまうと、猛スピードで進む授業は自分の理解の遥か彼方へ遠のいて行きます。

 

無理して授業に付いて行こうとしなくていい

 これは、極論なんですけど。板書に書かれている内容って高校数学レベルだったら、絶対に教科書や参考書に書いてある筈なんですよ。内容が同じでなくても、他の分かりやすい参考書を元に自分で考えれば何とかなります。

 そこで、授業に付いて行くのがしんどいと思った人は、無理して授業に付いて行くことを諦めて、細野先生の本当に良く分かる数学シリーズで、授業と同じ項目の部分を自習することをお勧めします。途中の計算過程も、丁寧に解説されているので、通学時の電車でもつっかえずに読めると思います。

 県立浦和高校と言えど所詮公立高校なので、教師はローテーションです。よって、当然当たり外れがあります。

 

 

 

 

 

単元テストの攻略

 細野先生の本当に良く分かる数学シリーズで基礎を養成したら、学校から配布された問題集をドンドン解きます。教科書の問題は無理してやらなくてもいいです。宿題で指名された時にだけやりましょう。細野先生の本さえ理解していれば、80点は取れると思います。80点をコンスタントに超えていれば、評定は5をとれてしまうんですよ。(絶対評価だから)

 ぶっちゃけ、再テストに陥る人って、細野先生の本当に良く分かる数学シリーズで解説されている基礎すら理解出来てないんです。だけど周囲の問題が板書を取っている同調圧力に屈して、内容が分からないのに写経に甘んじてしまいます。

 

まとめ

 中学と比較して高校の数学は難易度が上昇するので、そのギャップに戸惑う人もいるでしょう。その上で進度が速いと、数学に対して苦手意識を持ってしまうことになります。それならば、見栄を張らずに授業について行けないことを素直に受け入れて、分かりやすい本で勉強した方が絶対にお勧めです。(自分自身は板書をとったけど後でほとんど見返してません。むしろ板書は無駄でした。)

 県立浦和高校に入学する生徒は中学時代にそれなりの優等生だったので、授業について行けないと非常に大きなコンプレックスを感じるでしょうし、皆が真面目に板書している時に自分だけ参考書を読んでいることに孤独感を感じる人もいるでしょう。

 しかし、試験は結果が全てです。どんな方法だろと数学に苦手意識を持たずに、単元テストで60点をクリア出来ればいいんです。

 それに大学に入学すると特に理系は授業が本当に分かりにくいです。よって、自分で勉強しないと理解できないです。遅かれ早かれ、自習しなくちゃいけないタイミングがやってきます。浦和高校に入学した生徒は大学数学の予行演習だと思ってみて下さい。

 

 

 

海外駐在を乗り切るコツ

 

 

海外駐在を有意義に乗り切ろう

 メーカー、商社、金融、小売り大手は日本市場だけでなく、グローバルマーケットもターゲットにしています。そのため、会社の総合職の何割かは海外に駐在する可能性があります。(割合は業種や会社に依存)。一週間以内の海外出張ならば、その割合はもっと多くなるでしょう。そこで、今回は海外駐在を有意義に乗り切るコツを述べさせていただきます。

気候、食べ物、言語、の違いに戸惑う

・気候

 気候については服装で調整するしかありません。時差については、現地で昼間に眠くなっても、なるべく起きるようにすれば、自然と一週間以内に体内時計は調整されるはずです。

・食べ物

 これはアジア圏よりも欧米圏に顕著ですが、野菜が少なく、肉中心で、量が多めの食事に戸惑うでしょう。欧米人とは消化機能や体格が違うので、出されたものをそのまま食べていると確実に肥満や成人病に繋がります。

 中華レストランや日本食レストランで野菜をきちんと摂取する習慣を確立させましょう。中華レストランや日本食レストランが無い場合にはギリシャ料理レストランがお勧めです、Greek Saladは野菜とオリーブがたっぷりで、味付けも日本人の口に合います。

その他ではイタリア料理もお勧めです。トマトやニンニクが味付けのベースなので、野菜不足を解消します。

 アジア圏では屋台は避けて、屋内の加熱調理がされている店を選びましょう。屋内レストランでも安い所では質の悪い油を使用しているので、注意して下さい。

・言語

 言葉については、英語を頑張ればビジネスや日常生活では困ることはありません。英語が微妙な人は、まずは英語を頑張って、現地語は最低限の挨拶さえマスター出来れば良いでしょう。 ここで、英語中途半端な状態で、現地語に飛びつくと非常に苦戦します。現地のリーダークラスは英語が必ず喋れるので、最悪その人を介して、コミュニケーションを取れば問題ありません。

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駐在員が陥りやすい罠

 前段で述べたような事を忠実に実践できれば理想ですが、そうは言ってもやはり、難しいものがあります。その結果多くの駐在員は以下のような罠にはまっていきます。

日本食レストランばかり通うようになる

 現地の食事が合わなくて、日本食レストランに足を向けると、そこには懐かしい日本の味が広がります。私も、現地の食事に飽きてきて、日本食レストランで食べたお茶漬けに心底感動したことを覚えています。

 そして、レストランには日本の新聞と雑誌が置かれています。レストランによってはNHKのBS海外ニュースをテレビで放映しているところもあります。思わず日本への郷愁が搔き立てられます。

 しかし、ここで日本食レストランに毎日通うことは個人的にお勧めしません。日本食レストランに毎日通っている人は、そうした人同士と仲良くなり、知らず知らずのうちに日本人同士でつるむようになっていきます。さらに、休日は会社の日本人駐在員の上司とゴルフでは、海外にいるだけでやっていることは完全に日本と変わりません。

 せっかく海外へ仕事に行くチャンスを会社からもらったのに、日本人同士の閉じたコミュニティだけで暮らすのは非常もったいないです。これでは日本の田舎で、毎日コンビニとファミレスに通っているのと何ら変わりません。

・休日はずっと家に引きこもる

 これもありがちです。休日もずっと家に引きこもり、ネット三昧。食事はインスタント。現地に適応することを諦めた(年齢のせいでうまく適応できない)中高年の駐在員に多いですね。私の元同僚にもこういう方がいました。50過ぎのオッサンが、日本のアニメやX  videoで心の隙間埋めている様子見て悲しくなりました。一人で勝手に楽しんでいるならばまだしも、一緒に見ようぜと誘ってくるから一層タチが悪いです。

・通訳にべったり

 これも非常に多いです。言語の習得を完全に諦めて、開き直っちゃっているオッサン。現地の工場やオフィスでも常に通訳がいないかオロオロしています。横で見ていても非常にカッコ悪いです。下手な英語やゼスチャーでも良いので、自分でコミュニケーションをとる姿勢を持つべきだと思いました。いくら実務がソコソコ出来ても、こういう姿勢を部下に見せていると、次第に部下からの人望を失っていきます。

・世界で通用すると勝手に錯覚

 本当にこれは非常にタチが悪いのですが、上記の様な体たらくにも関わらず、世界で通用すると錯覚するオッサンが後を絶ちません。日本企業の看板を背負っているから、現地社員も気を使っているだけかもしれないのに、海外に駐在した事実だけで、世界で通用すると思い込む人が本当にいるので、注意が必要です。

 最低限、通訳を頼らずに自分でコミュニケーションをとって、現地の役所なり会社と折衝して、一から現地でビジネスを立ち上げた。もしくは現地に本社がある企業で、単身エンジニアとして乗り込んで、そこで実績を作った。このような場合じゃないと世界で通用するとは言えません。駐在員という会社のお膳立てに頼らなくても、一人で戦っていけるかが非常に重要です。

私の体験

 私はメーカーの総合職として、中国に一か月、その三年後にベトナムへ三か月駐在しました。

・中国に一か月駐在していた時

 上記の様な典型的な駄目な駐在員でした。日本食レストランに足しげく通い、電気店で日本のアニメの海賊版DVD(Zガンダム)をしこたま買い込んで、駐在員仲間と部屋でアニメを楽しむような生活をしていました。(英語が出来たので、コミュケーションを通訳に頼らなかったのが、唯一の救いどころ)

 現地の生産、調達方式、中国固有のビジネスマナーなどを学べたことは有意義でしたが、日本に帰国した後に物凄い虚無感に襲われました。

ベトナムに三か月滞在していた時

 とりあえず、同じ会社の日本人駐在員との繋がりを絶ち、なるべく一人で行動するように心がけました。ある日、レストランで一人で夕食を食べていると、別の会社のオーストラリア人と仲良くなり、週末に開催されるランニングサークルに誘って貰いました。

 そのランニングサークルにはベトナムに駐在している海外企業の社員が、多数在籍していました。ベトナム沖の石油採掘調査に来ているオーストラリア人、ING生命で保険の設計をしている中国人、メーカーで働くエストニア人。様々な国、様々な業種の人たちが、日曜日の午後に集合し、貸し切りバスで郊外へ赴き、皆で山や平原をランニングします。その後は、皆でバスに積んだビールを飲んで、思い思いに語り合います。

 このランニングサークルは自分にとって大変面白く、有意義な時間でした。エストニア人からはロシアの圧力に抗議するために、エストニア人が手をつないで、街を囲んだ話などもを聞きました。しかしながら、石油やガスなどの資源をロシアに握られて、本当の意味での独立を果たせていないことを彼の会話から知りました。話してくれた彼から感じる焦燥感などは、ネットや本では得られない、正しく生きた感情でした。(今のウクライナ人が置かれている気持ちもきっとこれに近いのだと思います。)

 同じ会社の日本人駐在員同士でつるんでいたら、こうした経験を得ることは出来なかったでしょう。当然ですが、英語力もものすごく向上しました。駐在は非常に大変でしたが、帰国後は充実した気持ちに浸ることが出来ました。

まとめ

 サッカーの中田選手、本田選手が現役時代度々口にしていた「日本人は個の力が弱い」という意味が、ベトナムの駐在を通じて分かった気がしました。異国で、知り合いもいない中に一人で飛び込んで、そこで仲間を作って、問題を解決する能力。この能力が多くの日本人に決定的に欠けています。

 仕事で海外駐在のチャンスを得られた際には、日本人同士で小さくまとまらずに、積極的に現地人や異国の人と関わって、グローバルに視野を広げて行って欲しいです。

 

 

 

 

 

プラント、土木業界に就職する際の注意点

「建築や構造物が好き」なだけじゃ勤まらない

 就職活動で、プラントやゼネコン業界を志望する方もいると思います。設計業務に強い興味を抱いていると思いますが、好きなだけじゃ勤まらないのが、プラント、土木業界の難しい点です。

発注元が国を始めとした地方自治体、電力会社、大手企業

 これから分かる通り、お客様が圧倒的に強いです。お客様が黒と言えば黒だし、白と言えば白です。特に納期については、どんなにギリギリでも絶対に間に合わせるのが常識です。

 一番厄介なのは、お客様が電力会社の場合でしょうか。こちらの納期遅延や不具合で万が一発電が出来ない場合、一日数千万円~数億円というペナルティが発生します。タイトな納期、ミスが出来ないプレッシャーで、設計検証の場は非常にピリピリとした雰囲気です。一日に数回ほど怒号が飛んできます。

 さらに、モノがモノだけに事故が起きた時に人命に直結します。このようにお金だけでなく人命への影響も多大なので、精神的にタフである必要があります。

設計は慢性的な長時間残業

 お客様が電力会社などの場合、突発的なトラブルが発生したときに迅速に対応することが必要です。よって、通常の設計業務にトラブル対応の緊急案件がひっきりなしに割り込んできます。そのため、常に忙しいです。自分の仕事が一段落しても、忙しい人の仕事を手伝わされます。いつも何かに追われていて、気持ちが全く休まりません。

 通院や家族の不幸以外で、定時に帰れることは絶対無いです。大体22時くらいに帰宅するのが標準で、独身の場合は帰宅時にコンビニで夕食を買うか、定時後にサッと職場を抜け出して、会社の近くの定食屋で夕飯をかき込む。このようなあまり好ましくない食生活に陥ります。私の前職の課長は朝の7時に出社し、帰宅は23時。文字通り、家には寝るために帰るだけの生活です。

施工管理やメンテサービスでは僻地勤務になりがち

 プラント設備やトンネル、橋梁などの施工管理は人里離れた場所に位置することが多いです。そのため、現地で施工管理をしたり、メンテを行う人は数年間、僻地で勤務する場合が多いです。

 独身の人は、彼女がいなければずっと独身のまんまの可能性が高いです。彼女がいる人も会える回数が激減することで、破局の可能性が強まります。既婚者も奥さんが帯同してくれたら良いですが、そうじゃない場合には最悪、離婚もあり得ます。

 ただし、緊急のトラブルなどが無ければ、基本的には定時で仕事は終わるので、規則正しい生活は送れます。まれにですが、都会の慢性的な残業や喧騒を嫌って、敢えてここに来た一風変わった人もいます。

酒、風俗、パチンコ、タバコ

 男性比率が非常に高い業界の特性かもしれないですが、こうしたものを積極的に好む人が多い印象です。田舎の施工管理の事務所だと昼休みにみんなでタバコふかしながらAVを見てたりと、他業種の人から見たらカルチャーショックが半端ないでしょう。

 金曜日の夜に仕事終わりに飲み屋→キャバクラ→風俗のはしごが定番になっている職場もあります。そして、土日はタバコをくゆらしながらパチンコ三昧。設計部門でも他業種と比べると上記の傾向が強く見られます。

 社員には学生時代にラグビーやアメフトでならしていた人も多く、陰キャはいずらい雰囲気が漂っていました。

 

無線機器の設計からプラント設備の設計へ

 私は自分が主体で、大きな構造物を設計してみたい意欲が有ったので、無線機器の会社からプラント設備の会社へ転職しました。入社初日に新入社員歓迎会があったのですが、酒が入ると皆こぞって風俗やパチンコの話で盛り上がっていました。皆、国立大学卒で院卒が多いに関わらずこれにはびっくりでした。ちょっと異世界に来てしまったという戸惑いも覚えました。

 前述のとおり、プレッシャーが大きく、職場では毎日怒号が飛び交っていました。また、帰宅も遅く、出社ギリギリまで寝て、10分でスーツに着替えて駅に向かう毎日でした。慢性的な寝不足で、朝はブラックコーヒーを飲んで、ごまかす始末。しまいには胃が荒れて、胃炎になってしまいました。

 

パワハラも多いかも

 一概にはこの業界だけとは言えないですが、男性が多い職場で、怒号が発せられやすいとなると、どうしてもパワハラが誘発されやすいことは否めません。

 ダイバーシティの推進で、職場の女性比率を増やす取り組みをしていますが、そもそも論として、彼女たちは業務内容にに関心の無い場合が多く、そのしわ寄せが男性社員に来がちです。ダイバーシティの推進は失敗であるという印象を受けました。

 このような男性社会の職場に嫌気がさしたのか、育休や産休を取得して、そのままフェードアウトした女性社員もいました。

 

まとめ(プラント、土木業界は人を選ぶ)

 これまで述べたように、設計技術があるかどうか以前に、業界特有のノリに付いて行けるかどうかが、カギになります。新卒の学生で、プラント業界で働くことを通じて、社会インフラを支えたい。社会に貢献したいですと言った人も多いですが、業界のノリが自分の肌に合わないとインフラを支える以前に自分がその重みでつぶされてしまいます。

 設計に興味はあるけど、業界のノリが合わない人は、文房具、家具、電化製品などの会社に行くことをお勧めします。

 

 

 

 

転職先で生き残る方法

希望を胸に転職

 大抵の人は、希望を胸に秘めて転職する事でしょう。前職では物足りなくなって、自分のスキルを転職先で伸ばしたい。転職先で評価されて、給与upを狙いたいetc・・。

転職先には自分よりも出来るライバルが一杯

 しかし、しかし。転職先には自分よりも出来る人が一杯。自分の中での自信は脆くも崩れ去っていきます。前職で得意としていたスキルを伸ばして、給与を上げるどころか。この転職先でクビにされずに生き残ることが、そもそも出来るのかという不安に襲われていきます。

ヤバい 早く追いつかないと

 何とか同僚に追いつかなきゃ。焦りは募ります。しかし、焦りは更なる焦りを生み、思うように成果が出せません。

逆転の発想(追いつくことを諦める)

 おそらく、年収upの転職の場合、新たな職場の同僚のメインスキルのレベルは自分と同等以上の場合がほとんどです。レベルの高い職場では元々いた人の基礎的なレベルが高いので、頑張っても中々追いつけません。

 そこで、逆転の発想です。メインスキルで追いつくことを諦めて、最低限職場で足を引っ張らない程度に留めます。その代わり、今の職場の同僚には出来ないが、自分には出来るスキルを探します。そしてそのスキルは、会社の業務に役立つかを見極めます。そのスキルが役立つことが分かったら、そちらのスキルを伸ばして、自分の存在意義を確立します。

自身の経験

 機構設計の経験を活かして、無線端末の機器を開発している会社に転職しましたが、そこには既に金型設計なども経験した設計者がおり、全く歯が立たないと感じました。私は当初、自身に不足している金型設計の知識を補おうと、書籍などで勉強しましたが、空回りでした。

 そこで、私は金型の知識については一旦諦めて、自分には出来て、その人には出来ないことは何だろうと発想を転換しました。その人はモデリングには強いですが、数値的な強度解析や安全設計を苦手としているようでした。

 よって、私は積極的にその役割を買って出ました。そして、その人が感覚や経験論でモデリングしていた内容を数式レベルに落とし込んで、体系化しました。

 その結果、私とその人は役割が被ることが無く、不足部分を補う形で、大きなシナジーを発揮しました。その人が見落としていた、モデルの強度不足部位を私は数値解析で見つけ出し、不具合の発生を事前に食い止めることが出来ました。こうして、既存の製品の故障返品率は劇的に低下しました。

 私は、安全設計基準の策定という新たな分野を会社の中で確立し、故障が起きたらまずは私に相談しようという営業技術の方も増えて行きました。当初は金型設計が分からずに、仕方なく取り組んだ仕事がいつの間にか会社の技術部門の柱にまで成長しました。

転職先選びの戦略

 多くの人は、転職先の強みを吸収して、更にスキルアップをしたいと思うでしょう。しかし、逆転の発想で、その転職先にはまだノウハウが無くて、自分がそれを提供できるチャンスは無いかと視点を変えてみましょう。そうすると転職先ではライバルは少ないため、自分が有利な立場に立てます。当然ながら、昇進も早くなりやすいです。

転職後の戦略

 同僚のスキルを観察して、その人たちには無くて、自分にはあるものを徹底的に考えてみてください。競争の激しいレッドオーシャンを避けて、競争の緩いブルーオーシャンを探すのが勝つための鉄則です。

 ただし、その会社で最低限要求されている知識は習得する必要があります。そこの部分については頑張ってください。私も金型設計の基礎的な知識を習得した上で、強度設計に軸足を移しました。

 また、転職先の上司の雑用を積極的に行うのもお勧めです。私は転職先の上司の技術検討会に同席するときは、必ず議事録を書いて、今後の上司のアクションプランを整理して、上司の黒子役として、積極的に上司を支えました。

 どうしても、転職したばかりでは自分をアピールすることに気が向きがちですが、敢えて黒子に徹して、周囲からの信頼を得るのが先決です。

まとめ

 転職の内定が決まって、給与が上がりそうと浮かれるのは早いです。転職先できちんと生き残って、上った給与を永続的に得ることが先決です。

 そのためには転職先の現状を冷静に観察して、自分の中の何を会社に提供したら、会社のプラスになるのか、しっかりと考えて下さい。