近年大手企業での社員の自殺報道が相次ぐ
某大手企業での社員の自殺の報道がなされるようになった。(パワハラ、過労など)自殺した社員やその家族は入社時は希望にあふれていたことだろう。非常に無念である。
大手企業が労働時間や精神的な面でホワイトとは限らない。
大企業では社員寮(住宅補助)、給与などのハード面では確かにホワイトであることが一般的に多い。しかし、ソフト面、すなわち労働時間や精神的な面でホワイトとは限らないのが、私の経験から導いた一つの結論である。
大企業に入社したい学生や転職検討者はたくさんいる
大企業に入社したい人は沢山いる。すなわち、社員が辞めても代わりはいくらでも存在するのだ。
結果として社員を大切にしなくなる
大変な矛盾をはらんでいるが、社員に優しいハードが充実していて、社会的知名度が高いが故に、それを求める人たちは社外に沢山いて、結果的に自社の社員を大切に出来なくなる。(自社の社員が辞めても、代わりはすぐに採用出来るから。)
中央官庁の官僚に対する扱いもそれに近いかもしれない。やり甲斐搾取も含めて。こんなスケールの大きい仕事させてやってんだから、パワハラや長時間残業など我慢せい、みたいな。
私の経験
東証一部の大手に在籍していた当時、お前なんかいらない、辞めろなどと言われ、上司からは精神攻撃の嵐であった。さらに深夜までのサービス残業が横行していた。上司からはお前が辞めても代わりがいるといった傲慢さが垣間見れた。
親ブロック、嫁ブロック
親世代は終身雇用が当然で、その恩恵を受けてきた。そのため、会社を辞めたいと相談しても、我慢が足りない、辞めなきゃいいことあると言われて、強い反対を受ける人が多いだろう。私や友人は親からの反対が強かった。
私は親に電話した際に電話口で発狂して、精神障害のフリをして、その大企業をやっとのことで辞めることが出来た。
また結婚している人は会社を辞めると今の福利厚生(豪華な社宅、充実した住宅手当、各種サポート)が無くなってしまうので、奥さんからの反対で辞職を思いとどまる人も多いだろう。
会社の社会的知名度も高く、内情を知らない親や嫁はそんな有名な会社が、ブラックな労働環境なはずは無いと勝手に錯覚してしまい、当事者の不満や悩みに耳を傾けることもしないだろう。
お勧めモデルケース
大企業の水が自分に合致している場合はそのまま在籍するのが良いだろう。それがきつい場合には、余力を残してやっていける中小企業に入って、コア技術を握ったり、ぶっちぎりの営業成績を残し、社長からの信頼をまずは得る。そして社長の側近としてヌクヌクやって行くのがお勧めである。(大企業の部課長に取り入ったところで、大した見返りは無い。お金持ちの中小企業のオーナー社長に取り入った方が良い。)
私が見てきたケースを一点紹介する。その人は私の上司だった人で、会社が販売している機械の組み込み基幹プログラムを握って、他の社員からの参入障壁を構築。行政からの監査の時には社長に代わって完璧に監査対応を行い、社長から高い信頼を得ていた。
そのため、マンションの賃貸料は社長持ち、出勤は週に二日といった破格の好待遇を得ていた。
なぜその上司がそこまでの好待遇を得ていたかというと、ひとえにその会社(中小企業)が、彼の代わりになる人を簡単に採用出来なかったからである。
大企業がつらいと思ってる人はこうしたモデルケースを参照にして、ぜひ幸せな毎日を送ってもらいたい。出来れば、結婚前に行動を起こすことをお勧めする。