スマート駄目リーマンの忘備録

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目標管理シートはもう止めないか?

無意味な目標管理シート

 どの会社でも大抵、新年度に人事から配布される目標管理シート。四月に今年度の目標を記載し、上長に提出する非常に面倒なものです。

 私は正直、このような目標管理シートは会社や人事の自己満足に過ぎず、これによって会社の業績が改善するとは到底思えません。

 むしろ、目標管理シートを書いて、面談をする手間や工数が無駄で、トータルに見るとマイナスだとさえ感じます。

 

達成度の基準が曖昧

 上長と面談して達成度を確認する面談は、ある意味儀式のようで非常に形式的です。そもそも達成度を評価する基準が分かりにくいです。

 営業などであれば、売り上げという分かりやすい評価基準がありますが、設計開発ではどのように評価するというのでしょうか?

 例えば、開発リードタイムを従来の八割に抑える目標を掲げても、購買や商社の手配ミスで、部材が指定の納期の間に合わなければ、いくら設計が頑張っても水の泡です。

 また、原価を従来の八割に抑えるという目標でも、昨今の原材料の高騰で、コストエンジニアリングがあっけなく水の泡になります。

 仕事というのは複数にの連携プレーで成立するのに、そこから個人の貢献を抜き出して評価するのは、現場に張り付いていない限り、不可能です。

 

語学研修廃止でコストカット貢献??!!

 私が新卒で勤務していた会社では以下のようなことがありました。

 会社で希望者に向けて、定期的に行われている英語などの語学研修が、突如人事だけの一存で廃止になりました。

 社内研修を廃止すれば、会社にとってコストカットになるので、廃止を断行し、これを人事部の成果としたのでした。

 これは本当に成果と言えるのでしょうか?一時的にはコストカットのおかげで、費用は浮きますが、社員のスキルアップの機会を取り上げることは、会社全体の長期的成長から考えたら確実にマイナスです。

 私はその会社で、韓国語の研修を受けていましたが、テキストを購入し、半年ほど出席していた最中、突如の廃止。テキスト代を返金して欲しいと言いたいです。それと共に会社に対する忠誠心が急激に薄れました。

 社員の仕事に対するモチベーションを下げない為にも、語学研修は継続すべきで、研修の廃止は成果では無く、むしろマイナスでした。

 

 

難しい課題を避ける 

 皆さんお察しの通り、達成可能な簡単な目標を設定した方が、目標達成率は上がり、昇進しやすくなります。そうなれば、難しい課題には誰も取り組まなくなり、会社の成長は止まります。

 簡単な目標は報告日の数週間前から、慌てて取り組んで、それっぽい物を提出して終わりなんて日常茶飯事です。数週間で簡単に出来るものをそもそも目標と言って良いのか非常に疑問があります。

 

イノベーションは本来数年単位

 メーカーを例に挙げると、日本経済を支えた画期的な発明は、数年単位で達成されます。単年度ごとに目標を区切ると、長いスパンでじっくり考えるイノベーションは起こりにくくなります。

 皮肉なことに、日本を支えたイノベーションは2000年代以前がほとんどで、その当時はそんな目標管理シートなんてありませんでした。目標管理シートに促されたのではなく、技術者がとにかく熱中して自発的に作り上げたものです。

 

人事の自己満足

 結局目標管理シートなんて、人事の自己満足なんです。ホワイトカラーのリストラが進んでいる中で、人事がしょうもない仕事を作って、自分たちの存在意義を確保したいだけです。

 目標設定シートを管理することで、仕事をやっているアリバイ作りになりますしね。既に採用活動や研修は外部のサービスにアウトソーシングする会社が増えてきました。

 しょうもない目標設定シートのせいで、余計な仕事を増やして、会社の成長を阻害しているだけです。

 

まとめ

 目標管理シートは百害あって一利なしです。そんなことよりも、テレワークを普及させたり、社員の自己啓発の費用補助をするなどに取り組んだ方が、百倍会社の為になりますね。そういうアイデアが出せないから、管理をしようとするのです。

 人事には現場を知る人をもっと登用して、現場に即した制度を施行してもらいたいものです。