スマート駄目リーマンの忘備録

旅行記、キャリア論、世相分析など思ったことを書き連ねます

エンジニアが会社の中で自由な立場を得る方法

 

 

宮仕え(会社勤め)の保証と息苦しさ

・厚生年金の半額負担や有給は魅力的

 上記のような各種保証が得られることが会社勤めの最大のメリットである。

・何とも息苦しい

 しかしながら、上記と引き換えに面倒な人間関係や社内ルールに悩まされるのも事実。勤務形態の融通も利きにくい。(ワーケーション、自由な副業など)

 

出来れば会社員のおいしい所だけを頂きたい

・自分の実力で余裕を持ってやっていける会社を選び抜く

 自分の専門性を活かせて、なおかつ多少手を抜いてもやっていけそうな規模感、社員の平均能力を有する会社を徹底的に調査する。

 規模が大きい会社だと面接官≒一緒に働く人では無いので、従業員が30人未満の少数精鋭で、面接官≒一緒に働く人の会社を探そう。その上で自分が余裕を持ってやっていけそうか吟味する。

 出来れば時間ではなく、成果物で評価される環境かどうかも調べる。(例えば単独で完結する小規模なアプリケーションのプログラムや設計物を扱っているかなど)

 

・間接部門が最小限もしくは無い会社を選ぶ

 エンジニアの場合は間接部門が無い会社を選ぶことをお勧めする。なぜならば、間接部門を食わせるためにエンジニアがその分余計に働く必要があるからだ。賢い会社だと経理部門を税理士法人に丸ごと投げている。とにかくエンジニア中心で、間接部門が少ない筋肉質な環境を選ぼう。

 

・入社後はとにかく成果を出すことに集中する

 上記のような環境を見つけたら、とにかく成果を出すことに集中しよう。成果を出し続けて、信頼が蓄積されると、ある程度の自由を得ることが出来る。

 ある程度の自由とは仕事が一区切りしたときに思い切って長期休暇を取得したり、柔軟に在宅ワークやワーケーションをしたり出来る自由である。また出社時でも突発的な用事で柔軟に早退できる自由なども該当する。副業も柔軟に容認してくれるならば、さらにこの上ない。

 しかし、兎にも角にも成果を出しているからこそ実現可能なのである。

 

・自発的な学習を積極的に行う

 成果を出すことに必要であれば、積極的に書籍を購入し、学習を進める。インターネットで従来よりも効率的な手法が無いか常にアンテナを張っておく。

 

・成果以外でも必要な場面でタイムリーに存在することを心がける

 普段は在宅勤務であっても、会社の事務所のレイアウト変更作業、期末の大掃除など、人手が必要そうな場面では積極的に出社して、そうした泥臭い仕事を手伝おう。こういったタイムリーな場面で手助けをしておくと会社からの信頼が一層高まる。

(こいつは成果が見える派手な仕事ばかり一生懸命やる人間では無い。目に見えない泥臭い仕事も一緒にやってくれる人間だと評価される。)

 

まとめ

 色々と細かく述べたが、端的に言うと自分自身が成果を出しやすく、その成果を独り占め出来て、成果によって、その人の存在意義が評価される環境を探すことである。そして成果を出すための学習を怠らない。

 従来の日本企業では成果を出せる人間が、出せない人間の面倒を見ていた。しかし労働市場の流動化で、成果を出せる人間がフリーランスの副業で本業のサラリーマンの二倍の月収を得ることも可能になった。もしくは圧倒的に少ない労働時間で同程度の月収を得ることも可能になった。

 つまり、今まで成果物に対する対価を会社にピンハネされて、成果を出せていない人達に分配されていたのだ。もちろん成果を出せていない人の中には過去に成果を出して来た人たちもいる。その当時に十分な対価を受け取れなかったので、ある意味保険的な役割も担っていた。

 しかし、これからは成果に見合う対価をしっかり得た半面で、それを投資で増やして、自分自身で成果を出せなかった時のセーフティーネットを構築することが要求されるようになるかもしれない。

 

今の会社での自身の経験

 現在の会社には経理や人事などの間接部門は無いに等しい。そうした役割はあるがエンジニアが兼任している。エンジニアと技術が分かる営業が中心の筋肉質な会社である。

 私は入社初日にソフトのアプリケーションをVBプログラミングでカスタマイズする仕事を頂いた。正直プログラミングは大学の授業で勉強しただけで、実務でプログラミングを行った経験は一度も無かった。

 しかしながら、プログラミング未経験という言い訳はせずに、書籍を購入して読み漁ったり、ネットで参考資料を調べまくって、とにかく自分一人の力でプログラㇺを完成させた。

 その姿勢が、上長からの信頼感に繋がり、ある程度自由な環境で働かせて貰っている。

 とにかく入社三年目の今でも、与えられた仕事を期待を超える速さで仕上げるなど成果にこだわる姿勢を徹底している。

 先日は事務所の拡張作業で、無線LAN中継器の通信設定を行う必要があり、社長から頼まれたセットアップをやり遂げた。仕事を命じられた時は何から手を付けて良いか分からなかった。

 とにかく成果を出したかったので、昼休みに徹底的にネットの資料を読み漁って、解決までの糸口を見出した。また新しく購入した事務机やパーテーションの梱包材などのゴミを積極的に片付けた。さらに無線LANの通信速度を向上するために追加で購入した方が望ましいアンテナを自主的に調査して、社長に進言した。

 とにかく会社の目の前の問題を解決するためには自分には何が出来るか考えて、行動し、それを成果に繋げることが重要である。

 

かつて遭遇した自由な上司

 零細中小企業にはそぐわない学歴で、会社が販売している装置のマイコンプログラムを構築。他の社員はプログラミンが全く分からなかったので、そのプログラムを握っている上司はそこで圧倒的な強者となった。

 監督官庁への説明を社長に代わって行い、社長からの厚い信頼を得ていた。よって、社長からマンションの家賃も補助してもらい、出勤はいつもお昼過ぎ。それでも安泰な地位を確立していた。同じ学歴の東証一部の大手の部課長よりも圧倒的に良い待遇。まさに「人の行く裏には裏には道あり花の山」