スマート駄目リーマンの忘備録

旅行記、キャリア論、世相分析など思ったことを書き連ねます

アルケゴス問題

日本のニュースではほとんど取り上げられて無い問題だが、私的にはかなり大きな問題なのではないかと考えている。分かりやすい解説動画があったので、展開して多くの人にこの問題を知ってもらいたい。

 動画にある通り、同一の証拠金を複数の投資銀行に提示して、複数の投資銀行からお金を借りるというインチキが本当にまかり通っていたとしたら、規模が相当大きいものになるだろう。例えとして200万円を証拠金として提示して、600万円の取引をすると仮定する。その際に嘘をついて5つの投資銀行に200万円の証拠金で3倍のレバレッジをかけると600万円×5=3000万円の取引が出来てしまうわけだ。そうしたインチキのハイレバレッジでポジションを張っていたら、6%損失しただけで、たちまち証拠金がショートしてしまう。投資銀行には600万だと偽っているのだから、1/3の損失で追加証拠金が払えなければ、強制決済になるが、5つの投資銀行から金を借りているので、200万円×5=1000万円が飛んでしまうわけで、200万円しか無いのならば、1000万円なんて当然払える訳ない。個人的には後々にサブプライム問題に並ぶファミリーオフィス問題として歴史に残るのではないだろうか?

Yahooの日経平均掲示板を除くと、株価が下がっても、日銀が助けてくれるから大丈夫と言った、相場を舐め切った投稿が目に付くようになっている。最初は恐る恐る現物で取引していた初心者も気を良くして、信用買いに手を伸ばしてないか懸念している。今回暴落が起きたとすると個人的にリーマンショックを超える飛んでも無い経済破綻が起きるのではないか、非常に心配である。