スマート駄目リーマンの忘備録

旅行記、キャリア論、世相分析など思ったことを書き連ねます

7/19 世界の市況

OPEC減産協調縮小

 OPECプラスで原油の減産を40万バレルずつ縮小することで合意。これを受けて、インフレの懸念であった原油価格が下落。

 

アジア株

 東アジアは1~2%の下落だが、ベトナムが4.29%の下落。インドも1%を超える下げで軟調。明日の日経先物は300円近い下げ。SBGは7000円を死守できるかが、正念場だろう。株を担保に預かる銀行団も焦り出すだろう。SBGを支えるアリババ株が軟調なのも更に懸念を誘発する。

 

欧州

 イタリアとギリシャの株式指数が3%を超える下げ。3%を超える下げは久しぶり。また欧州の恐怖指数は24.77と25を伺う動き。これも久しぶり。

 今回は史上最大規模の金融緩和によるインフレ懸念が主題である。先日のECBの会見ではインフレ率を何としても2%に抑え込むという強権的な姿勢を見せた。それを受けてから、欧州株価は軟調な展開を見せている。

 しかしそれと同時に私は2000年代から問題視されている欧州共通通貨ユーロの制度的限界も試されていると感じる。為替によるオートバランスが発動されず、経済的に弱い南欧貿易赤字を慢性的に積み上げて来ている。

 前回のギリシャショックでは何とか持ちこたえたが、今回はギリシャ、イタリア、スペイン、ポルトガルが同時に陥落するだろう。そうしたときにドイツ一国では到底支えきれない。イギリスがユーロから一定の距離を置いている理由が、ようやく実感を持って掴めた。

 

アメリ

 アジア、欧州の軟調原油価格の下落を受けて、先物が600ドル近い下げ。本日は非常に厳しい展開になることが予想される。FRB単独で頑張っても、欧州の信用不安が勃発し、制御不能に陥る恐れ有り。(サーキットブレーカー発動か!!)

イギリスFTSEとドイツDAXも2%超の下げ。これがアメリカにとっては大きな重しになるだろう。

 FRBのパウエル議長はインフレは過渡的であるとお茶を濁す会見で、ノラリクラリごまかしてきた。しかし欧州発の信用不安で、さすがにチェックメイトか。リーマンショックを超える危機が足音を立てて、迫っていることを感じる。

 

新型コロナウィルス

 デルタ株の蔓延で、コロナウィルス感染拡大の懸念が再燃。昨年のコロナショックの再来を想起させる。

 

商品先物

 貴金属、コーヒー、砂糖などの嗜好品の先物価格が下落する一方で、コーン、大豆、小麦の穀物価格が上昇。絶対的に必要な食料品価格が独歩高というのも今後の危機を予見させるようで、不気味である。

 

その他指標

 skew指数、マージンデッド共に史上最大級であり、これが崩壊したときの波及度の大きさが計り知れない。非常に恐ろしい。まともに食らったらリーマンショックを超えるだろう。