メーカー衰退の兆候
肌感覚として、既に2000年代に表出し始めていたと感じています。その最たる例として、上位国立大学、早慶の理系を卒業する学生がメーカーに進まずに、コンサル、商社、外銀に行くようになる事例が目立ち始めました。
本当にもったいないことだと思いましたが、優秀な人物に十分な待遇を与えられない、日系企業が悪いんだと思います。
技術者の待遇が悪い
日本のメーカーには技術者の割に間接部門や無駄な営業が多く、技術者が彼らを食わすためにワリを食ってきたんですよね。
私もエンジニアでしたが、正直馬鹿らしくなりました。自分は日中も忙しく、サービス残業で基本給も低いのに、間接部門の中高年はのんびり仕事して、定時退社。本社の営業も国内向けの数量が少なく、面倒事が多い引き合いしかとって来ない。
海外での評価
年収600~700万円の日立のITエンジニアがアメリカの会社に転職すると年収1500万円越えがザラです。(現地の物価を考慮しても給与はup)
年収300万円~400万円の協力会社勤務のプログラマーでも北米だと年収700万円くらいが相場です。日本はエンジニアを買いたたいてきたんですよ。
INNOVATIONが起きなくて当然
テレビでお偉いさんが、日本ではアメリカや中国のようなイノベーションが無いとか吠え散らかしてますけど、エンジニアを買い叩いてきたのだから、当然の帰結です。
それを教育問題にすり替えて、小学生からプログラミングをやるというから、話がおかしくなるんですよ。
まとめ
冷酷かもしれませんが、技術発展に尽くしている人に十分な対価を払って、そうじゃない人はリストラするしかないんです。それ以外に日本が生き残る道は無いと思います。日本はモノ作り大国ではなくなりつつあります。中国製のスマホやノートPCの性能は10年前と比較して格段に向上したと感じます。科学技術立国をキープするため、早急に技術者の待遇の改善、大学の学部再編(工学部、情報学部を増やすなど)が、必要です。