フランクフルト→ミュンヘン
フランス対ブラジルを観戦後はICEの夜行に乗って、フランクフルトからミュンヘンを目指した。夜にも関わらず、隣の席に座ったイギリス人サポーターとサッカー談義に花が咲いた。
「ブラジル強かったのに、それ以上にフランスがしっかりブラジルのロナウジーニョを抑えたな。フランスの守備はすごかった。日本はブラジルから完璧な崩しで一点取れたのは称賛に価するよ。」
そう言って、イギリス人サポーターは日本代表の頑張りを労ってくれた。
ミュンヘンでは準決勝を観戦予定だが、試合まで五日ほどの余裕があり、ミュンヘンやその周辺の観光スポットを巡ることにした。
早朝のミュンヘン
早朝に夜行列車でミュンヘンに到着。しかしながら店はまだどこも閉まっている。仕方なしにミュンヘンのイギリス様式庭園を散策することにした。
公演はまだ早朝の為、誰もおらず、静寂が支配していた。朝日に照らされた芝生のほのかな照り返しが、秀麗であった。
ガルミッシュパルテンキルヘン
ミュンヘンからほど近い山岳避暑地、ガルミッシュパルテンキルヘンを訪れた。電車とケーブルカーを乗りいで、山頂付近に到達した。しかし、本当の山頂は梯子とゴツゴツとした岩肌を登った先にある。岩肌にはチェーンの柵が設置されているが、そこから先は切り立った崖であった。足をブルブル震わせながら、十字架のある山頂に辿り着いた。真下の写真は本当の山頂から、山小屋を撮影した写真である。
現地で出会ったSEをやっている日本人は、岩肌をモノともせずにスイスイと登って行く姿には驚嘆した。
キームゼー湖
ミュンヘンから列車と小型船を乗り継ぎ、キームゼ―湖の島の宮殿を訪れた。市内を走るレトロなチンチン電車が、美しい市内をさっそうと駆け抜けた。頬をかすめる風が心地よかった。
ベルサイユ宮殿を参考に建築されたらしいが、本家のベルサイユ宮殿を見たことが無いので、何とも言えなかったが、美しいことに異論は無かった。
湖畔から島への船での移動中に知り合った日本人のドイツ駐在員の奥様と一緒に島を巡り、駐在生活やドイツ人の考え方などの話題で話が弾んだ。
ドイツ博物館
ミュンヘン市内ではドイツ博物館を堪能した。博物館に向かうまでの道が美しく、周囲を散歩しているだけで、ウキウキしてきた。
博物館は壮大で、内容も充実しており、非常に見応えがあった。とてもじゃないが一日で見切れない。一つのテーマに対して、発端から歴史まで全てが展示されている四次元スペクタルな展示に驚愕。
例えばコンピューターというテーマならば、簡単な論理回路→真空管→トランジスタ→パンチ穴式という経緯を全て網羅してあった。資源探索のテーマでは、実際の採掘現場を現物代のジオラマで再現しており、迫力が半端なかった。
ミュンヘン市内で訪れるべきNo1観光地であると声を大にして訴えたい。人類の英知を詰め込んだ世界でも指折りの博物館だろう。
まとめ
ミュンヘンとその周辺は自然と文化施設の両方とも充実しており、誰でもが楽しめる観光スポットである。ドイツを訪れたら、ミュンヘンだけは絶対に外さないことを切にお勧めしたい。