スペインの敗退
スペインの敗退により、私が保持していたスペインの準決勝まで追いかけて見れるチケットはスペインに勝利したフランスを追いかけることになった。
よって、次の試合はガーナに勝利したブラジル対フランスを観戦することとなった。
フランクフルトへ移動
フランクフルトへ移動し、ユースホステルに滞在することになった。しかし、そこのユースホステルでの生活は最悪だった。私が宿泊した八人部屋にはスペイン人グループが同席していたが、彼らは夜中に酔っ払って、騒ぎ立て、一睡も出来なかった。おまけに私に枕を投げつけてくる始末。
これまでのドイツの旅が、かなり楽しかったのに、その楽しい思い出に一寸の曇りが差し込み、暗澹たる気持ちになった。
フランス対ブラジル
ドイツワールドカップは、ロナウジーニョの大会になるだろうとの下馬評が高かった。当然、彼が試合で、高度なスキルをいかんなく発揮してフランスに勝利するだろうと多くの人が思っていただろう。
しかしながら、そうは問屋は降ろさなかった。ブラジルは、ロナウジーニョにボールを集めて試合を組み立てようとするも、フランスのボランチの寄せが非常に速く、プラン通りに試合運びが出来ず、手をこまねいていた。
ブラジルが攻めあぐねていた一方で、ジダンが光り輝いていた。中盤のプレスがきつめの場所でもモモのリフティングで華麗に相手をかわすなど、ワールドカップ準決勝の緊迫感とは対照的なエンターテイメントに満ちたプレーを披露してくれた。
前半を0対0で折り返した。両者セットプレーのチャンスがありながら、決めきれない流れが続いたが、アンリのダイレクトボレーシュートが均衡を破った。そしてフランスはそのまま逃げ切り、1-0でブラジルに勝利。