スマート駄目リーマンの忘備録

旅行記、キャリア論、世相分析など思ったことを書き連ねます

僕の夢はyoutuber

小学生の憧れの職業

  昨今、小学生のなりたい職業ランキングの上位にyoutuberが名を連ねています。これを見て大人の皆さんはどう思うでしょうか?私は危険な兆候だと捉えています。それはyoutuberの表面的な華やかさ面白さにだけ惹かれてしまっているからです。そして努力をせずに運だけでなれると誤解しているからです。

 ごく一部でありますが、普通のニートやフリーター、どこにでもいる子供が一発当てて、数千万の収入を得ることは夢と映るでしょう。ただしこれは宝くじを当てるくらいに確率の低いことです。

 

一般人には難しい

 一般人がyoutuberを目指すのは生活保護受給者やフリーターが一発当てると言って何の研究もせずに宝くじを買い続けたり、パチンコに通い続ける事と変わりません。子供があこがれる職業の上位にもちろんスポーツ選手もランクインしてます。そうなれる確率は非常に低いですが、その為に厳しい練習が必要なことは多くの子供が認識している筈です。

 

頑張っても報われない社会

 これは勉強にもスポーツにも打ち込まずに、一発逆転的なことに一縷の望みをかけるしかないくらいに日本社会が行き詰っている証左なのではないでしょうか?真面目に頑張ってもどうせ報われない事の厭世観が真相に横たわっているように見えます。

実はそうした兆候にもっと早く気が付いて警鐘を鳴らしていた人がいました。その人は2000年代に「タイゾー化する子供達」という本を出版し、物議をかもしました。

 概略を説明すると杉村太蔵という方が、ひょんなことから、2005年衆議院選挙に比例でくりあがり当選して、小泉チルドレンとして、もてはやされました。まだ20代の若さでした。彼は大学中退後、アルバイトを転々とし、ビルの掃除をしていたときに、これまた、ひょんなことから外資系証券の契約社員に潜り込み、そこからあれよ、あれよと若くして国会議員に上り詰めてしまったのです。著者はそうした彼をシンデレラボーイとして、羨望のまなざしを注ぐ世論に対し警鐘を鳴らしていました。これは日本人が地道な下積みや鍛錬をすっ飛ばして、華やかなステージに一気に駆け上がることにあこがれるようになるまでに、日本が落ちぶれてきていることの証左であると。地道に頑張っても希望を持てず、one chanceの逆転に一縷の望みをかけるようになってしまっていると。

 

まとめ

 私はそうした日本に憂いを感じています。頑張っても報われない社会、希望を持てない社会を微力ですが変えたいと思っています。まずは自分が出来ることとして、働いている大人が楽しく働いて、子供に希望を抱いてもらうことが大事だと感じています。そうした大人が増えて行けば、子供たちの意識も変わるでしょう。千里の道も一歩からです。大人の皆さん、仕事を楽しみましょう。

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