スマート駄目リーマンの忘備録

旅行記、キャリア論、世相分析など思ったことを書き連ねます

航空会社の間接業務社員の今後

 緊急事態宣言の解除が先週なされたが、時期拙速と考えるのは私だけではないだろう。尾身さんだって、最後まで解除に反対だった筈だろう。誰もが普通の感覚で考えたら拙速な解除であることは明らかだ。しかし、このタイミングで解除して貰わないと困る業界やそれに伴う利権がある訳で、やむに止まれずなのだろう。オリンピック聖火リレーの開始に間に合わせなければならない訳だし、航空会社はもう資金のショート寸前だ。いつまでも融資をする訳には行かない。 

例えるならば、戦闘状態で、池に潜って敵をやり過ごすまで隠れていなくちゃならないが、呼吸が限界で池から顔を出さなきゃならない。池に潜って無きゃならないのは、子供でも百の承知の訳だ。 

先日の報道で、ANAは五月の連休までに休止していた便を順次再開するとあったが、つまりそう言う事だ。恐らく、国土交通省や交通族議員に多くの陳情が寄せられたのだろう。社員の雇用維持の為にやむに止まれないのだろう。 

雇用を守る。美しい響きだ。しかしながら、不要となった会社や業務を人思いに切る事も思いやりなのではなかろうか?

長期的に見ると、航空会社のドル箱であったビジネスクラスの利用は大幅に落ち込むだろう。また、地上業務では、自動発券手続きや自動荷物預け入れ機械の普及で、人員は不要となって行く。キャビンアテンダントは、国内の短距離で有れば、飲食の提供もそこまで必要としない。非常時の避難誘導で必要かもしれないが、精々それくらいだろう。となると、飛行機という乗り物に関わっているだけで、基本的にバスガイドの女の子と変わらない訳だ。業務付加価値は正直高くない。1フライトに1人か2人いれば十分だ。 

機内食や飲み物は、飛行機に乗り込む時に平積みになっている弁当やペットボトルを各自取っていけばいい。

 まわりくどくなった。航空需要はビジネス客の減少で落ち込み、それは回復しない。さらにパイロット、整備士、ディスパッチャー、航空管制、滑走路などのインフラメンテなどのメイン業務(国家資格による参入障壁有り)以外は、航空需要が落ち込まなくても長期的に淘汰される運命である。よって、今回の大規模運休を契機に、地上職員やキャビンアテンダント職業訓練校や看護学校に通い技能を習得し、新たなキャリアプランを策定した方が会社のためにも客のためにも本人のためにも良い。

(つい前まで、パイロットの大幅な不足がさけばれていたが、逆に今はダブ付き始めている。花形のパイロットですら、この有様だ。)

雇用維持の掛け声の元、そうした人員を家電量販店や市役所、はたまた神社の巫女などに張り付かせる事は、誰の得にもならないだろう。

 航空業界に携わりたいと言う夢や希望を抱いて入社した地上係員やキャビンアテンダントの無念は察するに余りある。同情の思いはある。しかし、客観的には遅かれ早かれ無くなる仕事になる。無念だと思う。しかし、まだ若いのだ。新しい事を学べる時間やチャンスは沢山ある。プログラミングだって本気になれば学べる。どうか気持ちを切り替えて、頑張って貰いたい。