スマート駄目リーマンの忘備録

旅行記、キャリア論、世相分析など思ったことを書き連ねます

真の安定とは何か?

 世間、親、教師が言う所謂、安定。その安定とは一体何なのだろうか?公務員になる事、潰れないと言われるインフラ会社に勤める事。これらは安定と言っても静的な安定だろう。分かりやすく言うと、沈まない大型客船の切符を手に入れる事だ。沈まない、放り出されない限りに安定だ。しかし、その大型客船が氷山や暗礁に向けて一直線の場合はどうだろうか? 

自分が危ないと声を発して船長が舵を切ってくれれば良いだろうが、一乗組員の声は通常、船長には届かない。

私は三十代以下の人が静的安定を志向するのは、今の時代では逆に不安定になると考える。

今の時代に必要とされる安定は同じ安定でも動的安定である。

つまり、自分が乗っている船の危険を機敏に察知し、緊急時には海に飛び込んで自力で泳ぎ、乗せて貰える船を探す。または自分でイカダを作る能力だ。

社会人を例に出すと、会社が潰れても、直ぐに同程度の待遇の会社が直ぐに見つかるスキルを持っている事だ。例え年収300万円でも、日本を仮に脱出し、海外に行っても同程度の待遇を得られれば立派な安定だ。

逆に一流企業に勤務していても、管理業務などの潰しの効かない仕事をしてきて、スキルじゃ無くて勤続年数で給料を上げてきた人は、転職時に同程度の待遇を得るのは厳しい。一般的に世間は一流企業に勤務している表面的事実だけで、安定であると言うが、それは静的な安定であり、動的安定では無い。今の時代では、逆に不安定である。

 


若い人は表層的事象や見栄に惑わされず、動的安定の獲得に精進して欲しい。