スマート駄目リーマンの忘備録

旅行記、キャリア論、世相分析など思ったことを書き連ねます

真昼鈍行(熱風ベトナム編 2009)

真昼鈍行とは出張で出かけたサラリーマンが、仕事を終えて帰社する際、故意に鈍行に乗って帰社時間を遅らせる行為である。そうしたサラリーマンは日本社会のレールに無理や

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り乗っかり、そうしたくはない本音の自分とそうあるべきという外側からの声の狭間に悶えながら、長期連休に海外をふらつくことで、何とか心身のバランスを保つ。

 

 

8月6日 木曜日 18時半頃帰宅。

急いで携帯の電源を切る。この時から今回の僕の旅はスタートした。

8月8日金曜日分の有給休暇を申請した際直属の上司から下記のお言葉を頂戴する。

「お前、仕事終わってんのか?
いくら有休でも何かあったら呼び付けるからな。」

僕が携帯を切った理由はもうお分かりだろう。

寮に戻り荷造りを確認するや、20時過ぎの新幹線に飛び乗る。

何とか23時頃に実家に帰宅。

明日の8月8日のフライトは18時成田発ハノイ行きだ。
次の日の朝、7時頃起床。 親と朝食を食す。

それから実家近くの婆ちゃんの家へ。
ベトナムに行くこと。旅行期間等を軽く話す。
とりあえず気をつけて行ってこいとのこと。

今回は旅行前にやたら親類に会いたくなった。

というのも真夏の東南アジア、しかもタイやマレーシアといったメジャーな地域でもないベトナムを一人で旅することに一抹の恐怖と不安があったからだ。

大袈裟に考え過ぎかもしれない。しかし何かが生じた際に後悔だけは残したくなかった。

10時頃に婆ちゃんへの挨拶を済ませるとまだ早いが成田空港へ向かうことにした。

東武野田線で柏、常磐線我孫子我孫子からほぼ無事に13時過ぎに成田空港へ到着。

ベトナム航空は第二ターミナルなのに第一ターミナルまで乗り過ごしてしまったが。

空港で昼食を取り、所在なさげに空港内をブラブラする。

15時位に空港フロアでピアノの演奏が披露されていたので耳を傾ける。
公共の場で癒しの場を提供されるのはやはり良いね。
そうこうするうちにフライトの2時間前に。JALの窓口で発券、登場手続きを済ます。
マイル加算の申請を行おうとしたが、搭乗便はSTAR ALLIANCEのベトナム航空とONE WORLDのJALとの共同便だからベトナム航空便として申し込んだあなたはマイルの加算が出来ないと意味の分からん事を言われ、結局加算が出来なかった。
その後は発着ゲート前でぼーっと過ごす。

フライトの時間になり、係員に誘導されながら飛行機へ。

平日金曜日のフライトということもあり、席はガラガラだった。

二もしくは三列の椅子に人が一人。皆思い思いに椅子に寝転がる。飛行機は広島、福岡辺りの上空を順調に通過。

俺は寝転がりながら映画 DEATH NOTEを試聴。

そうこうするうちに上海、広州上空を通過し、ハノイノイバイ国際空港へ。

到着は現地時間の夜9時頃。両替をして市内まで行くタクシーを探す。客引きが多いな。

女性がタクシーへ客を誘導しているのに遭遇。

疲れており、誘導に従い何も考えずタクシーに乗り込んだ。

30分位しただろうか、日系企業の看板を道中でちらほら目にしながら目的のホテルへ。

タクシーの運転手がサーティと言ったので現地通貨ベトナムドンで30000ドンを支払おうとしたら、NOとのこと。

何が何だか分からずドギマギしてたら
「30ドルだよ!」

とものすごい剣幕で凄まれた。それに押されて支払うことに。

40ドル出したがお釣りは貰えなかった。

夜遅く、しかも異国の地。軽くテンパり気味だった。
正直怖かったので泣き寝入り。

ホテルで相場を調べたら15ドルだった。
3倍もボラれた。幸先の悪いスタート。
外はむせ返る暑さ。
軽く体調が悪かった。

その時、俺は何故旅に出るのだろうか実家でゆっくりしてればいいじゃないかと自問した。

明日から何処へ行くのか、何処に宿泊するかなど勿論決まってない。

ボラれた直後ということもあり、不安がより募った。

シャワーを浴び、すぐに就寝。