スマート駄目リーマンの忘備録

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理系の学部は材料工学科が意外にお勧め

 

 

昨今のAIブームで情報工学科が人気だが・・

 昨今の機械学習、AI、DXブームで情報工学科が大人気です。東京工業大学情報工学院の倍率も高いですし、東大の進振りでも情報系に進学するための最低点は非常に高いようです。

 しかしながら、私はこうしたブームに流されて、競争の激しい情報系に進学するのはいかがなものかと思います。

地味な材料工学科

 情報工学系が人気の反面で、材料工学系の人気はいまいちです。入試での倍率も比較的低いです。

 ここで注意しなければならないのは、人気が無いからと言って、社会からのニーズが無いかというとそうではありません。

passnavi.evidus.com

材料工学科からの多様な進路

 材料工学はあらゆる産業分野で必要不可欠な知識であり、非常にニーズが高いです。

 就職先を挙げれば、製鉄、自動車、エレクトロニクス、航空機、造船、セラミックスなどモノ作りをしている全ての会社からニーズがあります。

 なぜそうのようなニーズがあるのかというと、製鉄では鉄の強度を上げるためにどのような結晶を含有させれば良いのか、自動車を始めとした乗り物では、シャフトが折れない為の加工法や太さ、シャーシの厚みの検討、エレクトロニクスでは電線が切れずに、沢山の電気を運べるための送電線の開発、航空ではスペースシャトルの耐熱タイルの開発etc・・・。

 このようなモノ作りの基盤となっている学問であり、絶対に無くなることはありません。材料の強度が不足する、熱に耐えられないというのは、人命にかかわる非常に重要なことです。

educ.titech.ac.jp

材料工学の実験には高額な試験装置が必要

 材料工学の実験において、部材の強度を評価するための引張試験装置、部材の結晶構造を分析するためのX線回折装置などは、何百万円~何千万円というものであり、個人では到底調達出来ません。

引張試験装置

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X線回折装置

www.youtube.com

情報工学の実験環境は個人でも構築可能

 近年、スーパーコンピュータークラウドで利用できることが可能になってきており、その気になれば、個人が大学と同程度の計算環境を準備することは容易になっています。

 ネットや本に学習教材はゴロゴロ転がっているので、本当にヤル気があれば習得が可能です。

news.mynavi.jp

材料工学のシミュレーション計算

 材料工学を理論的にミクロに追及すると量子力学の複雑な計算などに行きつきます。そこまで行かなくても、衝突→破壊 シミュレーションを行う時に、プログラミングをしたり、UNIX環境を使用する場面に遭遇します。

 このような機会に情報工学の基礎的知識を同時並行で習得するのをお勧めします。もちろん専門は材料工学ですが、それにプラスしてシミュレーション計算をプログラミングでカスタマイズ出来るようになると強いです。

 また、最低限、通常の実験データの処理で、pythonやエクセルマクロを使いこなせるようになることを目指しましょう。後は必要に応じて、独学すれば何とかなります。

まとめ

 以上のように大学卒業後の進路が決まっていない平凡な学生は、人気が無くて入りやすいけど社会からのニーズは高い材料工学科に進学することをお勧めします。

 情報工学科は卒業後にGAFAなどに入って、年収二千万プレイヤーを本気で狙う人以外はあまりお勧めできません。情報工学科以外でも理系の学部生ならば、独学で一般のIT企業に必要とされる最低限のスキル(プログラミング、数値計算法)は習得出来ます。

 情報工学科に入学して、プログラミングやアルゴリズムの適性が無かった時に、情報工学科ですと逃げ道が無く、これは非常に大きなリスクです。

 情報工学科でガチるよりも、電子工学科、物理学科、機械工学科、材料工学科などで計算機を道具として使用する過程で、プログラミングや数値計算法を習得すると多様な進路が確保出来るのでお勧めです。(実際に、情報工学科出身以外で世間に名を馳せているプログラマーは沢山います。)