日本対クロアチアの試合はニュルンベルクで開催されるので、朝方デュッセルドルフからICEでニュルンベルクを目指した。ホームには日本人のマダムの一団がおり、声をかけてみると、ドイツ日本人学校の教師とのことだった。
ニュルンベルクでは宿泊せずに、シュツッツガルトに向かうので、ニュルンベルク駅に大きな荷物一式を預けて、試合会場に向かった。
駅には侍のコスプレや和服を着た日本人などで溢れかえっていた。駅のコンコースを歩いていると高校の同級生とすれ違い、思わずびっくりしてしまった。奇遇とはまさにこのこと。
後の高校の同窓会で、そのことについて触れると大手Sierに勤務していながら、有給を取得して現地観戦に来たとのことだった。
惜しくもドロー
対戦相手は強敵クロアチアであった。1998年のフランスワールドカップでも対戦し、惜しくも1-0で負けた相手だ。試合当日は強い日差しが照り付けて観客席でも非常に暑かった。
川口選手のPKセーブや柳沢選手の惜しい場面など、ドローではあったが、それなりに見どころはあり、楽しい試合であった。
印象的だった点
後半にボランチの一角の福西選手が下がり、稲本選手が投入され、少しテンポが良くなった印象だったが、稲本選手に疲れがあったようで、次第にチェックが甘くなっていった。それを中田英寿選手が果敢にフォローしていたのが、印象に残った。これだけの炎天下の中で、あれだけの運動量を維持できる事は非常に脅威であった。
また、小笠原選手がスルーしたパスをハードヒットしミドルレンジからゴールを捉えたが、惜しくもキーパーにブロックされてしまった。次のブラジル戦の後、中田選手は引退を表明したが、今になって思えば、これを含めて残り二試合で自分のサッカー人生が終わるんだという壮絶な決意を背負っていたからこその頑張りだったのだと感じた。
残念ながら試合は引き分けに終わったが、日本代表がワールドカップのアウェーの地で初めて勝ち点1をGET出来た点は、評価に値すると感じた。