ドイツへの負担
EUの問題点は恒常的に強い国(ドイツ)が弱い国(南欧、中欧)の面倒を見続けてしまうことで、弱い国の問題が長年に渡り覆い隠されてしまうんですよね。
(問題を早く表面化させることで、傷の浅いうちに対処が出来ない)
最後は強い国へ負担がかかり続けた末に、強い国も共倒れになってしまうことを懸念しています。
EU圏内であるがゆえに、ドイツは対中問題だけに専念できずに、同時並行でイタリアなどのデフォルト危機の対応にも迫られます。
ブレる理念
そもそもEUの当初の設立理念はドイツとフランスが二国間にまたがる石炭の権益を共有することで、紛争を避けることが目的でした。
それがいつの間にかアメリカに対抗する経済圏の確立、そしてギリシャを組み込んだことで、ロシアに対する西側陣営の楔といった安全保障上の役割を担うことになり、当初の理念がブレてしまう結果になりました。
そして、最後は経済や軍事力の弱い国が、ドイツにたかる様な形でこぞって参画。
EUは正念場
もし経済危機が起きるならば、EUの今後の方針を見直さざるを得ないのではないでしょうね。最悪の場合、EU解体もあり得るでしょうね。やはり経済格差のある国同士で、共通通貨の運営を行うことには無理があります。