個人でのアプリ開発から複数人のプロジェクトへ
個人での小規模なアプリケーション開発からスタートし、徐々にステップアップし、複数人での共同作業でコーディングに取り組み始めると絶対にやりにくさや違和感を感じると思います。
個人の時は楽しかったし、上手くいってたのに
大規模なシステム開発ですと、プログラミング技術だけでなく、それらをどうやって管理、運用するかといったプログラミングマネジメントの力が問われていきます。
そうした時にそのマネジメントがしっかりしていないとプロジェクトメンバーの力が上手く発揮されず、メンバーに精神的ストレスを与えてしまいます。
さらにマネージャーもプロジェクトの進行の遅れに苛立ちや焦りを感じることになると思います。
達人プログラマー
自分一人で完結しているプロジェクトでは、多少機能が被っていたり、その機能が別の機能に波及していても、自分さえコードをしっかり理解し、管理が出来ていれば、問題無くプロジェクトは遂行されます。
しかし、複数人が携わるとメンバーそれぞれが担当した機能が独立していた方が、メンテや更新が楽ですし、ミスも起こりにくいです。
このような複数人が携わるシステム開発をミスなく効率的に進めるためのノウハウを「達人プログラマー」という本は余すことなく伝えてくれています。
プロジェクトメンバーからマネジャー全てに有益
達人プログラマーで言及されているルールや考え方をプロジェクトメンバーからマネージャーまで全員が共有できていれば、おそらくプロジェクトの効率はかなり向上すると思われます。
個別の文法は理解して、コードもそれなりに書けるプログラマーが読むことで、実力をワンランク向上することが可能です。
また、いまいちプロジェクトの運営がうまく行ってないマネージャーが読むことで、運営の無駄を事前に回避することも可能だと思います。
コードがきちんと書けるメンバーが揃っているのに、何となく上手く運営出来ていない場合の、その何となくを解決してくれる本です。
初心者は基礎の習得と経験を優先
完全な初心者は、文法理解と経験の蓄積を優先しましょう。どんなプログラムでも良いので、お客様に納品する経験を積んでいき、その上で達人プログラマーを読むと自分の仕事の無駄な部分などに気付かされて有益だと思います。