ラインエネルギーシュタディン (RheinEnergieStadion)
FCケルンのホームスタジアムで、コンフェデの会場の一つでもあったスタジアムである。サッカー専用スタジアムで、観客席のすぐ目の前にピッチが迫る。また、観客先の傾斜も若干急で、後ろの席からも十分に見下ろせることが可能である。
ガーナの陽気な応援
アフリカ色の強い南国風の陽気な応援に心が弾まされた。サッカー観戦とお祭りが混在しているような雰囲気であった。
試合内容
下馬評では格上のチェコが勝つと言われていたが、前回の試合でヤン・コレルを負傷で欠き、前線でのボールのおさまりが悪くなった。そしてガーナの身体能力とスピードに押し込まれて、敢え無く敗戦。チェコのDFがガーナFWに全く追いつけない場面も何度かあったことに衝撃を受けた。
身体能力の高い黒人が、テクニックと高度な戦術を身に着けたら、間違いなく無双するだろうと思わざるを得ない試合内容だった。
デュッセルドルフに宿泊
デュッセルドルフのユースホステルの八人部屋に宿泊した。同じ部屋にはアルゼンチン代表を応援しに来たアルゼンチン人と日本人の西野さんという方がいた。アルゼンチン人にスペイン語で挨拶すると文法ミスを指摘されて、テンションが下がった。
西野さんはガーナ代表を追いかけるチケットを購入したらしい。ガーナの試合ぶりをビール片手に誇らしげに語る姿が印象的だった。年齢は34歳。
二十代のころに職を転々とし、今はフリーのプログラマーとして働いているとのことだった。フリーランスなので、仕事のスケジュールを自分で調整して、こういった大規模サッカーイベントの時に長期休暇を取って思う存分旅行を楽しんでいるそうだ。ホテルのテラスの自販機のビールをおごってくれて、ドーハの悲劇をリアルタイムで見ていた時の心境などを訥々と語ってくれた。独身で会社にも属して無いが、肩ひじ張って頑張ら無い自然体が魅力であった。自分もこうした社会人になりたいと密かな憧れを抱いた。
その西野さんとは連絡先を交換し、帰国後に上野で落ち合って、居酒屋でサッカー談議に花を咲かせた。旅先での出会いは面白い。日本で普通に暮らしていたら、決して交わらないような人と交わり、新たな人間関係の化学反応を誘発する。海外旅行は人間関係の触媒だと感じた。