一般的なプログラミングの解説書
私の感想ですと、文法の詳細な解説がメインです。よって、言語が違くても、どの本の構成も似たり寄ったりです。
実務ですと文法を知っているだけでは仕事にならないのが実情です。
プログラミングで苦戦している人は文法はクリアしている
プログラミングで挫折している人の大半は文法だけは理解しています。しかし、そのような文法をどのように組み合わせて行くのかが分かっていません。
そして、課題が与えられた時にどのようなプロセスで文法を活用し、課題をプログラムに落とし込んでいくのか説明している本は非常に少ないです。
そのような本が無いわけでは無いのですが、ゲームやブロックなどの例えを持ち出して、実際のプログラミング作業から乖離しており、読者は逆に混乱することもしばしばです。
また、逆に引数が全て変数に格納されて、実務での機能拡張性は素晴らしいが、初心者が読むと抽象的で分かりにくいコードが羅列されている本も分かりにくいです。
言うならば、実際のプログラミングの作業をプロトタイプ版から抽象化された拡張版へ順を追ってかみ砕いて作り込んでいくプロセスを解説してくれる本が、ほとんどないのです。
多くのプログラミング学習者は文法は学んだけど、それを実際の課題や実務でどのように活用すれば良いのか、理解できない。さらに、いきなり、抽象化されたコードを目にして、面食らう。このようにして、プログラミングの世界から去っていいきます。
現在のプログラミングの学習環境下で、プログラマーとして生き残るのは、基本的な文法書を元に自分なりに考えて何とかコードを書いて、動かすこととで、作業プロセスを確立させていける人です。よって、課題の分解、順序だてた作り込みはプログラマーによって十人十色です。
つまり、プログラミング作成手順のの体系化が、出来ていないのが現状です。
EXCELL VBAのツボとコツがゼッタイにわかる本
そうした中で、上記の本は実際の出来るエンジニアが、どのような思考プロセスを経て、プログラミングを作成しているかを細かいステップで順序だてて解説してくれる非常に珍しい本です。
(出来るプログラマーの頭の中身を見せてくれる本と言っても過言ではありません。)
EXCELL VBAですので、プログラミングの具体例がエクセル動作にのっとっているので、実際の作業から乖離していません。開発環境の構築もありません。
プログラミングの文法は学んだけど、課題をプログラミングで解決できないと困っている人にとって、渡りに舟となる本です。
実務でコードを書いている中級者、上級者にもお勧め
内容は基本的ですが、中級者、上級者でも課題のブレイクダウンの方法や、機能ごとのステップ分けなどについて、学びになることは大いにあります。
プログラマーを抱えている会社が研修の一環として、上記の本の手法に則り、プログラミング作成を行えば、メンテナンス性や可読性がおそろしく向上し、会社の業務平準化が一気に進むだろうと思います。
まとめ
今回紹介した本は、初心者から上級者までの幅広い層に気付きを与えてくれる本です。
私自身にとって、プログラミングの本質を教えられた本で、この本を読んだことがきっかけになり、コードの理解度が非常に向上し、自信が付きました。
(自分の中の今までのモヤモヤがすっきりしました。)
学習から実務への架け橋になる本ですので、是非一読することを推奨します。