スマート駄目リーマンの忘備録

旅行記、キャリア論、世相分析など思ったことを書き連ねます

仕事と給料は流しそうめん

忙しくて頑張っているのに報われない

 建築事務所で働く一級建築士さん、プラントで働く設備保全員さん、メーカーの設計部隊さん、ソフトハウスプログラマーさん。長時間残業しているにも関わらず、報われていないと思っている人は多いだろう。

 

暇そうなのに俺たちよりも金貰ってそう

 その一方で大企業の経営企画部、社長秘書、人事総務部、B to B営業マン、大手ゼネコンの間接部門。なんかゆるりと働いているけど俺たちより金貰ってんじゃない?って思われる人たちが存在する。

 

スキルと給料の相関は低い(日本では特に)

 正直、建築事務所で働く一級建築士さんの方が、大手ゼネコンの間接部門の人たちより全般的に優秀だし、他の設備保全員、設計部隊についてもスキルレベルは非常に高い。スキルだけで言ったら、もっと給料を貰えて当然で、現状は非常に不条理である。

 

仕事は流しそうめんと一緒(日本では特に)

 何故、こんな不条理がまかり通るのか?その答えは、仕事の上流にいるか、下流にいるかという要素が大きい。つまりだ、流しそうめんを皆で食っていた場合、箸の扱いが下手でも上流にいれば、沢山のそうめんをすくえる。その一方で下流に行けば、どんなに箸の扱いが上手くてもそうめんは、ほとんどすくえない。

建築事務所の一級建築士さんで言えば、設計費用がゼネコン、サブコンで中抜きされてしまい手元に来るお金が少なくいということが、本質的な原因である。ソフトハウスについても大手SIer→中堅システム会社→ソフトハウスという商流の為に、ソフトハウスで実際にプログラミングするプログラマーへの実入りは少ないのだ。そのため、スキルの高いプログラマーフリーランスになると、会社員時代の何倍もの報酬を得る人たちが結構いる。つまり、上流の人たちにそれだけ中抜きされていたのだ。

 こうした問題は一級建築士さん、プログラマーさんに非があるのではなく、そもそもの業界構造、商流が問題なのだ。コンサルの給料が高いのは経営企画という仕事の上流にいるからである。激務であるのは受注単価を下げるために、少数精鋭のコンサルタントで仕事を回しているからである。

 

まとめ

 日本では本人の実力(何が出来るか)よりも、どこにいるかが非常に重要である。よって、20代でスキルを習得した上で、可能な限り上流に行くことが、生き残りへの唯一の道である。