スマート駄目リーマンの忘備録

旅行記、キャリア論、世相分析など思ったことを書き連ねます

聞こえだけは良いキャリアプラン制度

キャリアプラン制度 

地方には東証一部大手の基幹工場が田舎にいくつもあり、そこでは終身雇用が信じられていた昭和末期から平成初期にに採用した地位限定正社員(一般職)の事務、工場のライン作業に従事している中高年社員が多く在籍しています。(していました?)

 年功序列で賃金が順当に上がり、給料はそれなりです。しかしながら、総合職では無く、一般職のカテゴリーで、定型業務が多く、他社他業界で通用するようなスキルはありません。

 グローバル競争に晒されているメーカーからしてみれば、経営効率化の観点から、そうした人たちの存在が重石になっているのは事実でしょう。

 そこで、キャリアプラン制度という聞こえの良い言葉で退職を促し、退職金を上積みし、そうした方に退職していただく施策を大手メーカーは2000年代から実施しております。

再出発

 しかし、そうした方々が今と同等の待遇で再就職する事はスキル的に不可能です。 退職金上積みの甘い声に絆されて、希望を胸に退職するも、次の項目で書かれた厳しい現実を目の当たりにします。

田舎にはそもそもら雇用がない

 田舎ですと、そこに立地する大企業とその関連会社などに雇用を大きく依存しており、そこを辞めて働くとなると、スキルのある人でも、そのスキルの受け皿となる雇用自体が存在しません。(総合職の設計、開発職でもきつい)

工場のライン作業に特化したスキル

 大抵はスキルがあるといっても、その田舎の工場の特定の製造ラインに特化したようなスキルであり、別の地方の別の企業で有用なスキルとは言い難いのが現実です。

新しい環境に対する柔軟性

 正直新卒から同じ会社の同じ工場の同じラインの作業し、同じ事務所での同じ事務作業かしてこなかったわけで、環境適応性に欠けます。むしろ過去に一度でも転職をし、環境の変化に対応出来たかの経験が重要になってきます。過去のように一社に長く勤務していれば、それだけで評価された時代は終わりました。

結局パートや派遣社員で出戻り 

 特に田舎ですと、メーカーの地方工場、公務員、地銀位しかマトモな就職先が無いのが現状です。公務員は40歳位までの年齢制限があるのでアウト。(最近は年齢制限を緩和しておりますが、倍率は厳しいです。)地銀も定型業務しかやってこなかった中高年が出来る窓口業務は若い派遣の女子で回しております。また近年のDXかの波で、そうした若い子の雇用ですら縮退して来ています。

 残る選択肢はコンビニ店員(スーパーレジ打ち、品出しも含まれる)、介護職員、運送業、清掃業勤務していたメーカー地方工場に派遣社員やパートとして出戻る。この五択しか無く、消去法で一番マシなのが、派遣やパートの形で昔働いていた工場に出戻る。というわけで、数年経過後に正社員で働いていた会社に非正規社員として戻ってくるわけです。

 辞める時は、これからは会社に縛られずに自分の好きな事をすると意気揚々としていた方がいらっしゃいました。それにも関わらず、一年半後には非正規職員という形で出戻りです。その時は表情に生気が無く、目も虚ろでした。 

まとめ

 簡単に辞めんなよ。この一言に尽きますね。仕事は単調かもしれませんが、大企業の傘の下で守られていたわけです。例外的に早期退職しても良い人は、スキルや強い国家資格を持っている人ですが、そうした人はそもそも最初から地方の工場で一般職として働きません。

 企業としては、定型業務を習得した元生社員を派遣社員という形で安い人件費で再雇用できるのは非常にうまみがあるわけです。そもそもですが、そこまで計算した上でキャリアプラン制度という施策を打ち出しているとしたら非常に悪質です。        

 ただし、企業は慈善団体でないので、どこかのコンサルに吹き込まれて、計算づくで行っているのでしょう。

 そんなわけで、自分を客観的に見て、会社から一歩出たらまともに働けないと思った人はキャリアプラン制度に騙されずに会社にしがみついでください。今は転職は一般的という言葉に騙されないでください。人材紹介会社は皆が転職してくれた方が、マージンでがっぽり儲けられるのでそうやって謡っているだけです。