スマート駄目リーマンの忘備録

旅行記、キャリア論、世相分析など思ったことを書き連ねます

悪いコストカット

会社の経営が苦しい

 会社の経営が苦しくなると、コストカットに目を向ける会社が増えます。しかしながら、このコストカットは長期的には会社にとってマイナスになることがほとんどです。

技術参考書代をけちる

 特に技術の分からない経営者に多いのですが、こうした社員の自己研鑽費用を無用なものとしてカットしがちです。多くの経営者は売り上げに興味があり、それに寄与しないものは全てコストとみなしてしまいます。究極的には従業員の給与もコストととらえます。

 しかしながら、会社の技術進化の為にどうしても必要な本を購入出来ずに、難題だけが会社から降ってくると、従業員の意欲は減退します。本当に経営がピンチの時は仕方がないですが、社員の自己研鑽費用をけちっておきながら、経営者は呑気に社員旅行を催行することが意外と多くあります。

 そうなるとどうでしょうか?真面目な技術者からしてみれば、会社の技術水準のUPよりも会社の社内イベントの方が大事なのかと心底落胆し、会社から気持ちが離れていきます。往々にして、自己研鑽に熱心な社員は他社からも引く手あまたなので、すぐに転職先を見つけて、キリの良いタイミングで会社を去って行くでしょう。

 

社内の語学研修の廃止

 以前在籍していた東証一部の会社で、リーマンショック後に外部講師を招いた社内の語学研修が一斉に廃止になりました。参考書代などは自腹で、参考書の中ほどで突如打ち切りになったため非常に腹立たしい気持ちになったと同時に会社から心が一気に離れるトリガーの一つになりました。

 

自家用車での出張

 これは中小企業あるあるなんですが、出張に自家用車を使わせる会社があるんですよね。ガソリン代は精算していたようですが、事故った時の保険とかが有耶無耶になりやすく、絶対こういう会社は避けた方が良いですね。なるべくならば、公共交通機関で行けるところまで行って、どうしても車じゃないと無理な場合にはレンタカーを経費で借りるべきですよね。また、帰り道に疲れている状態で運転するのは非常に危険です。社員を大事にしてくれない会社なんだなという見えないメッセージとも感じます。

 

まとめ

 コストカットを断行すれば、一時的に経営者は儲かると思います。しかしながら、こうした施策は社員に対して、自分たちが大切にされていないというメッセージにもなりえます。そこで、大切な社員が会社に見切りをつけて、転職してしまったらどうでしょうか?転職エージェントにバカ高い費用を毎月払って、新たに労働者を補充しなくてはなりません。

 また、こうした悪い評判は転職会議などの情報サイトに記載されて、転職希望者から敬遠をされてしまします。やはり会社を支えるのは何といっても労働者です。労働者から嫌われてしまうと、長期的には巡り巡って、経営者にそうしたコストカットの行いが跳ね返ってくるのではと思います。

 2000年代までの景気低迷期までは、それでも何とかやってこれたのでしょうが、これから労働者不足が叫ばれる中、厳しくなるのではないでしょうか?