スマート駄目リーマンの忘備録

旅行記、キャリア論、世相分析など思ったことを書き連ねます

理系のためのキャリア戦略

とりあえず、メーカーの設計、開発

 理系の学生は大学で研究者をやる一部の人たちを除き、大半は企業に就職します。そのときにどういった職種に進むと将来的につぶしがきくでしょうか?自身の経験も織り交ぜながら、語ってみます。

 見出しの通り、とりあえず設計、開発に進むのが良いだろうと思います。企業の研究部門は花形なのですが、営業や市場との接点が設計、開発に比べて極端に少なくなるので、将来的に営業にキャリアチェンジすることは難しくなっていくように思います。

逆に設計、開発であれば営業との接点も多いし、関連部署を動かすためにコミュ力も磨かれます。そういった意味で、将来的に営業に行くことも可能。もちろん研究に進むことも可能。また、部材の選定や手配、開発スケジュールの策定も行うので、購買や生産計画にも進めます。

 つまり、設計、開発はその後の進路の選択肢が広くなるのが特色です。要するに設計、開発以外の仕事はメーカーにおいては、設計の下位互換の仕事と言って良いでしょう。

 

営業は?!

 理系で陽キャの学生も一定いるので、メーカーの営業や商社に進むのも本人がどうしても営業を望むのであればアリです。しかしながら、技術の基礎を習得すべき20代に営業に進んでしまうとおそらく一生営業をやり続けるしかなくなります。

 陽キャであっても、付き合いの飲み会に参加し続け、肝臓を壊してしまって、営業を続けるのがちょっと厳しくなってしまった場合、逃げ道がなくなってしまうかもしれないのがつらいですね。

 

営業、購買、生産計画、企画は後からいつでも出来る

 正直これにつきますね。むしろ設計、開発のバックグラウンドがアドバンテージになり、多少コミュ力が劣っていても、大丈夫です。頼られます。

 まず、技術的な問い合わせに対して、自分で調べて回答できる。本を渡しておけば、勝手に本の内容を理解して、実務に応用してもらえる。それだけで本当に現場では重宝されます。

 逆に営業などから設計、開発に転じると技術の経験が無いことが圧倒的なディスアドバンテージになります。営業の経験が設計、開発で差別化になることはほとんどありません。いかに笑顔を作るのがうまくても、へぼい設計書や図面しか書けないと相手にされません。

 

まとめ

 このように理系のキャリアの初期では将来的な選択肢の多さから、設計、開発に進むのがおすすめです。さらに業務を通じて、海外の開発拠点と英語でやり取りをしたり、海外のお客様と打ち合わせをする中で、英語のコミュニケーションも磨かれると鬼に金棒です。おそらく、食いっぱぐれは起きません。特に外資の日本法人は常に技術者不足ですので、外資の転職では引く手あまたです。