スマート駄目リーマンの忘備録

旅行記、キャリア論、世相分析など思ったことを書き連ねます

2010年 キナバル山登山 

登山の拠点 コタキナバル

 2010年当時、成田→コタキナバルの直行便が週に一度就航しており、それに乗ってマレーシアのコタキナバルへ。(その後一旦就航打ち切りになりましたが、2013年に再開されたようです。コロナ禍の2020年以降は適宜確認して下さい。)

 成田から飛行機に揺られること6~7時間。夕方にコタキナバルに到着。コタキナバル市内のホテルで一泊した後に登山口へ向かう手はずになっっており、その日はホテル周辺の市場で夕飯を食べました。ボルネオ島の中心となる都市の為、お店やレストランが充実しており、買い物や食事には困りません。

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宿泊したホテル周辺

いざ登山口へ

 翌朝は標高約1900mの登山口まで、バンで向かいます。同じツアーに参加した日本人の方一人と私、そして英語を話すガイドさんの三人で登山開始。この日は、ここから標高3200mの山小屋を目指します。

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登山口

 標高2000m代の登山道は非常に緑豊かで、東南アジア特有の自然を満喫できます。

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 途中でお昼ご飯を食べます。お昼ご飯は登山ツアーで手配してくれて、登山ガイドさんが私達に配ってくれました。

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お弁当

 体力的には余裕があり、早く上を目指したかったのですが、ガイドさんは非常にゆっくりなペースで上ります。どうやら高山病の予防のために、敢えてゆっくりと登っているようです。

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ガイドさん

山小屋に到着

 ゆっくりとしたペースでしたが、夕刻に無事に山小屋に到着しました。

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山小屋

 部屋は共同部屋でしたが、ベッドが綺麗に整備されており、快適に過ごすことが出来ました。

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清潔な二段ベッド

 夕食はバイキング形式ですが、標高3200mとは思えなくクオリティに思わず舌鼓み。

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夕食

 山頂で日の出を見るために、19時過ぎに就寝し、深夜の2~3時くらいに出発します。

 

いざ、ご来光

 深夜の2時くらいに出発し、ご来光を見るために暗い山道を登ります。頭に装着するヘッドランプを身に着けます。ランプで照らされて部分以外は本当に真っ暗で、とにかくガイドさんの後をテクテク登っていきます。

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漆黒の闇

 四時間ほど登ると、空が明るんできます。そして、ちょうどそのタイミングで頂上に到着しました。ガイドさんのペース配分に脱帽です。頂上は4095mです。

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ほんのり朝焼け

 山頂のモニュメントの前で一緒に上った日本人のおじさんと記念撮影しました。まだ所々に星が見えます。

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山頂で記念写真

 美しい朝日に思わず息を飲みます。登頂までの苦労が報われて、感激です。

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朝日

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下山

 二日かけて上って来た道を一日で下っていきます。気が抜けた下山時にケガをしやすいので、慎重に歩を進めます。岩肌にはロープで道標が引かれており、非常に安心して下山することが出来ました。

 

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 下山するにつれて徐々に緑が多くなってきます。

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難易度

 普通に健康な人なら、特別な訓練をしなくても登頂可能です。しかしながら、運動の習慣の無い人は登頂の三か月ほど前から一日三十分でも良いのでウォーキングをして、足慣らしをしておきましょう。できれば国内で2000m級の山に一度登っておいて、感覚つかんでおくことをお勧めします。

 

装備

絶対必要

 登山靴、ヘッドライト、防寒具、ミネラルウォーター、登山用の厚手の靴下、カロリーメイトやチョコレートなどのカロリー補給食、登山用手袋、着替えやタオルなどの通常の宿泊に必要な備品

 

あった方が良い

 粉末のポカリスエット(ミネラルウォーターに適宜溶かして飲みます)、ギャッツビーなどの体を拭くシート(山小屋にはシャワーは無かったはずです)

 

 

転職先で一番最初に気を付けること

2019年の転職者数は過去最高を記録

 終身雇用がポピュラーな日本でも少しずつ転職者数が増え続けている。まだまだ日本社会では転職がそれほど一般的ではないが、これから転職する人に向けて、過去に五回ほど転職している私からアドバイスを書こうと思う。

 

挨拶

 職場では挨拶を励行しよう。転職者は在職者の多くにとって未知の存在である。彼らの警戒感を解くためにも挨拶を元気にすることが大切。そうすることで、少しずつあなたの理解者や協力者を増やしていこう。

 

朝はなるべく早めに出社

 転職したばかりの君は職場で目立つ存在である。そんな君が、始業時間ギリギリに滑り込むような形で出社したらどうだろうか?周囲から悪目立ちをして、非常に印象が悪くなる。少なくとも始業の三十分前には出社しておこう。

 

一番最初の仕事では絶対にミスをしない

(非常に重要)

 入社一か月以内では特に、職場のリーダーは君の能力をまだ測り切れていない段階である。どの程度の実務能力を備えているかの確認もかねて、まずは簡単な仕事を君に頼むだろう。

 その時には絶対にミスをしないことである。特に一番最初の仕事で、なおかつ簡単な仕事であればあるほど、十分に確認の上で成果を提出しよう。ここで、躓くと駄目な奴というレッテルが貼られやすい。そうすると今後の仕事が進めにくくなるし、君においしいチャンスも回って来なくなりがちである。最初の仕事には最新の注意を払って取り組もう。

 

誘われたら断らない

 入社一か月以内であれば、君には会社に味方は皆無であろう。そのため、まずは味方を増やすことが、最重要課題となる。どんなに能力があっても、君一人で出来ることなんて限られている。理解者や仲間を増やすことで今後の仕事のスケールアップを目指そう。なので一回目に飲みや食事に誘われたらとりあえず付いていくことがお勧めである。そこで自分の武勇伝しか語らない人だったり、マウントを取ってくるような害悪な連中であれば、二回目は適当にあしらおう。

 

アドバイスは素直に聞き入れる

 これも重要である。もしかすると今までの自分のスタイルに合わないかもしれない。しかしながら、一旦は聞く姿勢を持ち、それを試してみる素直さと柔軟性は重要である。そこで意固地になると自分が困ったときに、せっかくアドバイスをくれた人からも助けてもらえなくなる恐れがある。

 

まとめ

 転職者は特に最初が肝心である。逆に最初の一か月から三か月を無難に乗り切れば、後は普通のスタンスで問題ない。転職初期ではとにかく素直さと謙虚さいつも以上に心がけよう。

 

長い春休み(東日本大震災の記憶)ルアンパバーン滞在編

 あくる朝、托鉢を見るために、五時前に起床した。托鉢とは仏教の修行の一つであり、僧侶が鉢を持って市街地を練り歩き施しを受けて回ることである。五時半に町中に出るとオレンジの僧衣をまとった僧侶が列をなして、練り歩いていた。

 まだ明け方の淡い空の色とオレンジの色の僧衣。そのコントラストがまばゆかく、托鉢の光景をより幻想的なものにした。

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托鉢

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施しを受ける修行僧

 托鉢を見終わった後は市街を一望できるプーシーの丘に登った。森に囲まれた仏教都市のかつての栄華を彷彿とさせる幻想的な雰囲気を感じ取れた。丘の高台には金箔を施されたまばゆい仏像。

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  散歩を終えて、朝食をとった後は、ガイドを付けて船でパークウ洞窟へ向かった。船で川を下り、川沿いの洞窟の中に向かうと住民たちが運び込んだ沢山の仏像が目に飛び込んできた。その後は金箔のきらびやかな寺院をガイドに案内してもらい、正午あたりでガイドと解散した。

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 川岸のレストランで昼食を食べることにした。すでに川沿いのテラス席には日本人と思しき中年男性が、黙々と定食を食べていた。遠慮しながら話しかけると、気さくに応じてくれた。日本でサラリーマンをやっていたが、人間関係に疲れて、今はタクシードライバーに転身。仕事に合間に海外旅行に行っているとのことだった。海外を一人で旅する日本人は往々に日本社会特有の同調圧力などに疲弊している印象である。自分もそうした同調圧力に疲弊しているクチなので、話をしていて波長が合うし、疲れない。彼らはお互いに疲れない人間的な距離感を非常によく心得ているのだ。その中年男性は煙草をくゆらせながら、会社の年末の忘年会の強制参加とか本当に面倒くさいよねーとしみじみ語ってくれた。そのおじさんと話し込んでいるといつの間にか夕方に差し掛かっていた。明日はクアンシーの滝に行きたいので、そこへ向かうツアーを手配して宿に戻った。

 

 

 

 ルアンパバーンには独特の魅力がある街で、まだ滞在二日目であるが長居したい気分に駆られていくのであった。

2015年 ロッキーマウンテニア号(ジャスパー→バンクーバー)搭乗記

アルバータ州ブリティッシュコロンビア州を結ぶ豪華観光鉄道

 ロッキー山脈の風光明媚な景色を楽しむ鉄道で、バンフ/ジャスパー/レイクルイーズ(それぞれの地点から発車)とバンクーバーを丸二日かけて結びます。景色を楽しむ列車なので、夜は駅に停泊し、乗客は列車からホテルまで送迎されて、ホテルで一夜を過ごします。アルバータ州ブリティッシュコロンビア州のルートは三つあるので、その中から自分が乗りたい路線を選びます。

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ジャスパー(Jasper)バンクーバー(Vancouver)

(シルバークラス)

 バンクーバー→バンフ→ジャスパー→バンクーバーの行程で旅をして、ジャスパー→バンクーバーでロッキーマウンテニア号のシルバークラスに乗車しました。ちなみにゴールドクラスというもう1ランク上のクラスが有り、社内で提供される料理が豪華だったりします。

 

早朝のジャスパー駅から発車

 まだ明け方の外が暗い時間に駅舎へ向かいました。

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駅のチェックインカウンター

 東の空がようやく明るんだ頃に列車は駅のホームに滑り込みました。乗車券を車掌に見せて列車に乗り込みます。

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朝日を背に列車が滑り込みます

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タラップを上り列車に乗り込みます

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乗車券

バンクーバーに向けて出発

 各車両にはガイドが一人ずつ付いて、乗客のお世話と車窓の説明をしてくれます。列車が出発するとすぐに軽食が配られます。ベーグル、新鮮なフルーツにヨーグルト、眠たい体には最高のご馳走でした。

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朝食

美しい風景

 原生森と美しい水面の風景が、延々と続きます。九月でしたが、遠くの山は雪化粧していました。

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昼食

 チキンと前のサラダにチョコレートデザートでした。飛行機のように客室の係員が、配ってくれるので、非常に楽です。

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一路カムループス(Kamloops)へ

 ジャスパー(Jasper)からノンストップで一路カムループス(Kamloops)へ!!息を飲むほどに美しい景色が延々と続きます。

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カムループス(Kamloops)のホテルで一泊

 カムループス(Kamloops)に到着すると、バスに案内されて駅からホテルに向かい、ホテルで一泊します。翌日はホテルから駅にバスで向かい、そこから同じ列車で終点のバンクーバー(Vancouver)を目指します。景色を楽しむ列車なので、夜は走りません。

 列車を下車する際に夕食はホテル周辺のレストランで、各自済ませるようアナウンスがありました。私は日本食レストランでお寿司を食べました。朝食はホテルで用意されました。

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 ホテルのベッドには小粋なレセプションカードまで。レセプションカードをチョコレートで固定するなんて、これまた小粋。

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バンクーバー(Vancouver)に向けて出発

 翌朝に向けて、ホテルの入り口でホテルから駅への送迎バスの発車時刻を確認しましょう。私の場合は7:20発でした。朝食を済ませて、ロビーでバスの到着を待ちます。

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 朝食を済ませて、ロビーでバスの到着を待ちます。

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 バスに乗り込んで駅に向かい、昨日の列車に乗り込みます。

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昨日とは打って変わった景色

 昨日の原生林の風景から打って変わって、ゴツゴツとした岩山の景色が続きます。途中で反対方面の列車とすれ違い、乗客がお互いに手を振り合う姿が感動的でした。お互い旅を楽しもう!!という気持ちの良い光景でした。

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都市部の景観

 車窓が徐々に都市部の風景に変化してきました。終点バンクーバーまであと少しです。

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バンクーバー(Vancouver)に到着

 雨が降り注ぐ中、無事に終点に到着です。駅舎はVIA鉄道の駅とは違うので注意が必要です。私は一人だったので、他の乗客とタクシーをシェアして中心街を目指しました。

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費用(シルバークラス)

 途中のホテル宿泊費を含めて、一泊二日で大人一名トータル13万円ほどです。当時は独身でお金の余裕がありましたが、家庭を持つと中々厳しいお値段です。

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浦和高校 古河マラソンの思い出

埼玉県立浦和高校の名物行事

 毎年11月に埼玉県立浦和高校では、浦和高校から古河第一小学校までの50.2kmを7時間以内で踏破する強歩大会という行事が開催される。

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全部歩いていたら間に合わない

 強歩なんだから、歩けばいいんでしょ?!

→成人男性の歩行時速は平均で時速4~5km

→7時間歩いたら、28kmから35km

→全部歩いていたら間に合わない

→かなりの部分を軽いジョギング程度のスピードで走らないといけない

 

高校の一般的な強歩大会

 20~40kmを歩くだけ。制限時間も特にない。走りたい人は勝手に走る感じ。

kumagaya-h.spec.ed.jp

入学時から走り込み

 実は五月に新入生歓迎マラソンという行事があり、入学してすぐに体育の時間では走り込みがなされる。

 それが終わると七月の臨海学校に向けて、五月のまだ少し寒い時期から泳ぎこみ。

二学期に入ると、十一月の強歩大会に向けて、体育では徹底的な走り込みがなされる。一周800mのグラウンドを八~十周走る。

ある体育教師談 

「一生懸命勉強して、東大行っても、身体が弱くて、病気になって死んだら、意味ねーからな。だから身体を鍛えろ」

魔のチェックポイント

 浦和から古河に向かう行程の途中に休憩所とチェックポイントが設置される。

浦和→岩槻→白岡→久喜→幸手→栗橋→大利根(ゴールから数km手前の利根川を渡り、埼玉県から茨城県に差し掛かった地点)

 それぞれのチェックポイントに制限時間以内に到達できないと、その時点で失格となる。そのため、チェックポイントの制限時間と現在地点を勘案しながら、ペース配分する必要がある。(チェックポイントでは紙にスタンプが押される)

 

浦和→岩槻(10.3km)

 正直楽勝。足の疲労も無く、チェックポイントでは軽い水分補給をしただけで、ほとんど休まずに次のチェックポイントである白岡に向けて走り出す。

 

岩槻→白岡(11.5km 総計21.8km)

   岩槻までの勢いが少し衰えて、若干疲労が滲みだしてくる。特に御成街道がつらい。果てしなく続き風景も単調な道で精神的に辛くなる。ここが、前半の山場といっても過言でない。ここまでで、約22kmの行程で、全行程の半分弱。上位を狙う人たちは、ここまででどれだけアドバンテージを稼げるかが鍵となる。

 チェックポイントでは、水分補給とともにバナナやチョコレートなどのエネルギー補充が重要である。

 

白岡→久喜(8.4km 総計30.2km)

  白岡を過ぎ、全行程の半分を過ぎた達成感と自信で、精神的な疲労感は薄らぐ。しかしながら、足の筋肉痛が襲い始める。例年制限時間内での完走率は七割程度だが、脱落者のほとんどが、久喜のようだ。

 久喜のチェックポイントでは足のストレッチをしたり、足にサロメチールを塗るなどのケアが必要になってくる。

 

久喜→幸手(3.5km 総計33.7km)

 チェックポイントの中で一番短い距離であり、休憩はほとんどせずに、栗橋に向かう。

 

幸手→栗橋(8.7km 総計42.4km)

 ついにフルマラソンの距離を凌駕する。東北新幹線を横手に見て走るが、新幹線の速さに圧倒される。新幹線に乗れるもんなら乗りたい気持ちがこみ上げる。個人的にはこの区間が一番きつく、精神的、肉体的な疲労がピークに達する。

 

栗橋→大利根準関門→古河(7.8km 総計50.2km)

 栗橋に制限時間内で到達した時点で、古河までの足切りは、ほぼクリア。精神的に一服できる。栗橋では足をつる人が続出し、足を引きずりながら古河を目指す人も。

 利根川の橋を渡ると茨城県という看板が目に飛び込んでくる。ゴールまでもう少し。自分の脚でここまで来れたことに感動を覚え、涙が出そうになった。大利根準関門(利根川を渡り茨城県に入って直ぐの所)で最後のスタンプをもらう。

 利根川沿いに長く、単調な景色の河川敷が最後の難関。疲労感が最大のピークに達するが、歩いたり走ったりを交互に繰り返し、ゴールの古河第一小学校を目指す。遠目に河川敷を降りて市街地に入る姿が見えると、本当にゴール間近。

 市街地に差し掛かると地元の人たちからの暖かい声援に迎えられる。そして、ゴールに到着。

 

一年次

 初めてで、戸惑いと不安を感じながらも300番台の順位で何とか走破。予備の靴など余計な荷物が多かった。ゴールから帰宅時にJR宇都宮線に乗ったが、三十分ほどであっという間に大宮駅に到着。六時間程度かけて苦労して走った道のりも、文明の利器ではあっという間であるのだと感慨にふけったものだ。

 

二年次

 一年次の教訓を生かし、荷物は最小限。チェックポイントの休憩所ではダラダラ休まずに次のチェックポイントに向けて歩きながら休憩することを心掛けた。その結果一年次よりも順位を上げて、200番台でのゴール。

 

三年次

 部活を引退し、体力が衰える。受験も控えて、精神的にも肉体的にも最もつらかった。400番台で何とか走破。ふと後ろを振り返ると一緒に走っていた友人が、姿を消していた。何と途中で倒れてしまったとのことだ。

 

振替休日&後日談

 確か、マラソンの開催は日曜日で、月曜日が振替休日だったはず。高一時代は、夕方に帰宅し、風呂に入って軽食を済ませるとすぐに寝床に入り、日曜洋画劇場の「陽の当たる教室」を見るために夜九時に目覚ましをかけた。

 確か`午後八時半くらいに勝手に目が覚めた。しかし九時にテレビを付けても一向に映画が始まらない。おかしいと思って新聞を見たら、月曜の新聞。

 つまり、私はあれから、ご飯にもトイレにも行かずに24時間以上睡眠していたわけだ。それほどまでに過酷な強歩大会。

 

県立浦和高校だからこそ成せる行事

 埼玉県のトップ進学校として君臨し、埼玉県庁、埼玉県警、沿道の自治体職員、埼玉県教育委員会にOBを送り込んでいるからこそ成せる行事であるとつくづく思う。日曜とは言え、一般道路を一部ふさいでコースを設営する、沿道の公立学校の敷地を使用してチェックポイントや休憩所を設営する。こんなこと普通は絶対に無理。何か陰で大きな力が働いているとしか思えない。

 

一生の思い出に

 今日は11/16。毎年11月にはふとあの時の思い出がよみがえる。なつかしさ、苦しさがよみがえる。

 

大阪で終電を逃し、大阪から神戸の自宅まで歩いてみた

 大阪で高校時代の友人と飲んだ時に自宅のある神戸までの終電を逃してしまった。距離は20~30km程度。さすがに走ることはできずに、徒歩オンリーで自宅に帰った。走らなかったが、非常に辛かった。明け方六時に神戸の自宅に到着。これが古河強歩大会だったら、制限時間外で失格。改めて、高校時代はすごいことをしていたんだと実感した。

www.yu-hikai.com

 

アラゴーの円盤は何故回転するのか?

誘導電動機の基本原理

 誘導電動機の動作原理の説明に必ずと言って良いほど用いられるアラゴーの円盤。(金属板の上で磁石を動かすと、それに追従して金属板も動く原理。)

 参考書などを開いても、こうなりますとサラッと書いているだけで、どうしてそうなるのかについての説明が十分では無い印象である。

 今回はアラゴの円盤についての詳細なメカニズムについて説明する。

ja.wikipedia.org

一般的な物理現象

一般的に物理現象は今の状態をなるべく維持するような力が働く。

 

摩擦力

→物体を現在の位置から動かそうとすると、それを拒むように動かす方向と逆向きに摩擦力が発生する。

 

誘導起電力

→磁界を変化させようとすると、それを妨げる磁界を発生するように電流が発生する。

 

アラゴの円盤で起きている現象

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磁石から生じている磁界が移動するので、金属板上で磁界の移動を妨げる向きに誘導電流が発生する。

①の場所

 下向きの磁界が、磁石の移動に伴って消失していくので、その磁界をキープするための誘導電流が発生する。

 

②の場所

 下向きの磁界が、磁石の移動に伴って増加していくので、その磁界の増加を妨げる逆向きの磁界を発生させるための誘導電流が生じる。

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電流と磁界の向きの関係は右ネジの法則を参照。

hegtel.com

 

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レミング左手の法則

 これより磁石から生じる黄色の磁界と赤い合成電流が、フレミング左手の法則に基づき、円盤を回転させる方向に力が作用する。

www.kepco.co.jp

 

 

 

ニート脱出

悶々とした気持ち

 学校や会社になじめずに、家に引きこもってしまった人もいるでしょう。家にいて、ネットをしても、本を読んでいても、働いていない自分に対する焦りや苛立ちで悶々としている方も多いかもしれません。

 

でも何をしていいか分からない

   今の状況から抜け出したいと思っていても何をして良いか分からない。勉強も自信がなくて八方ふさがりになっている人もいるでしょう。

 

とりあえず運動

 ニートの方は運動の習慣が無く、肥満や極端なやせ型の方が多い印象を受けます。そういった人はとりあえず運動の習慣をつけましょう。家の近所を三十分だけ歩いてみるだけでも良いです。頑張って毎日継続してみましょう。

 散歩の習慣が定着したら、腕立て伏せを三十回やってみたりして、徐々に筋トレを混ぜていきましょう。

 

継続が自信に

 そうした運動を毎日継続していれば体形も変わってきます。些細なことでも継続してきたことが自信へとつながります。

 

読書で他人の人生を疑似体験

 自宅ではネット三昧から読書に軸足を移してみましょう。もちろんネットをゼロにする必要はありません。できれば歴史のある文学作品を読み、主人公の人生を疑似体験してみましょう。夏目漱石三島由紀夫、太宰修とか本当にメジャーどころで大丈夫です。

 本を沢山読むと文章構成能力が醸成されます。これは今後働いていく際に大きな武器にもなります。

 

ブログを始めてみよう

 本を読むだけでなく、ブログや日記で考えたことをアウトプットする習慣をつけて行きましょう。毎日更新、三か月で100記事というノルマを自分に与えると苦しくなるので、気が向いたときに書く程度で良いと思います。

 

電気系の国家資格に挑戦

 電気系の国家資格は学歴の制限が無く、電気知識の需要は無くなりません。是非とも挑戦してみましょう。(詳細は下記参照)とりあえず第二種電気工事士を一つ目のステップに据えると良いと思います。

yasuyan.net

電験三種(第三種電気主任技術者

 5000V以下(小中規模のオフィスビル、病院、店舗など)の高圧受電設備では必ず一人有資格者を配置するように法律で定められています。よって上記の第二種電気工事士の資格を取得出来たら、電験三種に挑戦してみましょう。電験三種に合格できれば、45才未満ならば、職歴が無くても学歴が無くても正社員になれる可能性が生まれます。

 

とにかく何かを始める

 悩んでいるだけだと苦しいので、勉強でも運動でもなんでも良いので今日から何かを始めましょう。ほんの少しの勇気とやる気で人生が大きく変わっていくはずです。

 

それでも駄目なら

 もしかすると過去の大きな出来事で精神的、肉体的なショックを負ってしまった恐れがあります。精神科、心療内科、内科を受診してみましょう。うつ病などが原因で無気力になるのは貴方の責任ではありません。病気に原因があります。